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2009年 12月 05日
「虹色の湖」中村晃子
(作詞:横井弘 作曲:小川寛興 編曲:森岡賢一郎・1967年) 幸せが住むという 虹色の湖 幸せに会いたくて 旅に出た私よ ふるさとの村にある 歓びも忘れて あてもなく呼びかけた 虹色の湖 中村晃子の上くちびるが好きである。 そういう人はきっと「月曜日のユカ」の加賀まりこも好きに違いない。 そんな人はたぶんブリジット・バルドーも好きなはずだ。 ひょっとしたら川本真琴のことも好きかもしれない。 ☆ 学生時代、友人と歌謡曲のカヴァーをロックでやろうということになって、それぞれ好きな曲を持ち出して、その候補の筆頭に上がったのが「虹色の湖」と森山加代子の「白い蝶のサンバ」だった。 「虹色の湖」はひとりGSの代表曲のように言われるけれど、その旋律自体は意外と古めかしいかもしれないと思う。とくにサビの印象は吉永小百合・トニーズの66年のヒット曲「勇気あるもの」に近いムードを持っている。作曲家の小川寛興は多くのこども向けのテレビ番組・主題歌の作曲家として有名で、「月光仮面」「七色仮面」「豹(ジャガー)の眼」「怪傑ハリマオ」「隠密剣士」「忍者ハットリくん」(実写版)「仮面の忍者赤影」「ピュンピュン丸」「ママはライバル」等など僕たちの世代にはどれも馴染み深いものばかり。歌謡曲では、同じく作詞の横井弘とのコンビで倍賞千恵子の「さよならはダンスの後に」「おはなはん」といった名曲がある。こう書いてみると、小川寛興のつくるメロディはどの曲もどこか郷愁と湿度を帯びていて、(文部省唱歌のように)覚えやすいというのが特徴かもしれない。あえて言えば、いい意味で「俗」なのである。この俗の上手な表現こそが、歌謡曲やテレビ番組主題歌ではキャッチーでキッチュでポップなのである。 ☆ さて、中村晃子は松竹の女優として「ちんころ海女っこ」(65年)で現代っ子の海女役で初主演し、(原作は「お笑いマンガ道場」にも出演していた富永一朗のマンガ、監督は前田陽一)68年にはGSブームの中で続々と作られたGS映画の一本「進め!ジャガーズ 敵前上陸」(監督:前田陽一)のヒロイン役を務める。ほとんどのGS映画は駄作だったが、中原弓彦(小林信彦)が脚本を手がけたこの映画はとてもおもしろかった。僕がこの映画を観たのは、今から30年ほど前に池袋の豊島公会堂で開かれた「GSフィルム・フェスティバル」と言うようなイベントだった。この頃「近田春夫のオールナイトニッポン」(77年〜79年)で近田春夫が昔のGSサウンドをよくかけていて、ちょっとしたGS復活ブームが起きていたのである。僕はすでに幻の名作として(今で言えばカルトムービーの傑作として)評判の高かったこの映画の上映を目当てに出かけたのだった。僕の記憶だと、『進め!ジャガーズ 敵前上陸』の中でも中村晃子は「虹色の湖」を唄っている。そしてミニスカート姿でペロペロ・キャンディを舐めるシーンがとても印象に残っている。もっともこの映画はキャロル・リードの「第三の男」やゴダールの「気狂いピエロ」のパロディで、シニカルな喜劇映画の傑作だった。(これは数年前にDVD化されたが、僕はDVDでは未見) ☆ 僕の住むとなりの駅に「東京健康ランド」という施設があり、電車のなかや街角にその広告をよく見かける。広告によると、月に一回往年のヒット歌手を呼んで歌謡イベントが開かれている。ちょうど先月が「中村晃子ショウ」だった。近くだから、ふと行ってみたい気持ちにもかられるが、やはり行くことはないだろう。僕のような歌謡曲ファンには、思い出は思い出として真空パックにさせておくのが、いちばんいい保存方法だと思うからだ。 中村晃子の扇情的なくちびると潤んだ瞳がコケティッシュで、わがままなネコのようで好きである。そうだ、顎のほくろも彼女のチャーム・ポイントであることを忘れてはならない。
by tsukimoto_natsumi
| 2009-12-05 19:00
| Music
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Comments(2)
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