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2009年 11月 28日
「三百六十五歩のマーチ」水前寺清子
(作詩:星野哲朗 作曲:米山正夫・1968年) ワン・ツー ワン・ツー しあわせは 歩いてこない だから歩いて ゆくんだね 一日一歩 三日で三歩 三歩進んで 二歩さがる 人生は ワン・ツー・パンチ 汗かき べそかき 歩こうよ あなたのつけた 足あとにゃ きれいな花が 咲くでしょう 腕を振って 足をあげて 休まないで 歩け ソレ ワン・ツー ワン・ツー ある歌を唄っていると、途中でそれが別の歌に入れ替わってしまうことがある。たとえば「もしもしカメよ カメさんよ 豆がほしいか そらやるぞ みんなで仲よく 食べに来い」という具合。 「となりのトトロ」のオープニング曲「さんぽ」も大きく手を振って元気に歩きながら唄っていると「歩こう 歩こう わたしは元気」〜「幸せは歩いてこない だから 歩いて行くんだね」といつの間にか水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」になってしまう。いかに僕のからだにはこの曲が深く刷り込まれているか、よくわかってしまうのである。 ☆ 「三百六十五歩のマーチ」が大ヒットした1968年の前年、67年に「ミニの妖精」ことツイッギーが来日、日本は世をあげてのミニスカート・ブームになった。これは当然日本の芸能界や音楽界をも巻き込んでの大流行になった。同年デビューの黛ジュンをはじめ、ひとりGSと呼ばれる中村晃子、いしだあゆみ、奥村チヨ、泉アキ、山本リンダなどと挙げていったらきりがないほど続々とミニスカートの似合う歌手を生みだした。 ミニが嫌いだと明言していた吉永小百合とて例外ではなく、「恋の歓び」(67年)では吉永小百合はミニスカート姿で登場する。 この年、美空ひばりもミニ姿で「真赤な太陽」(67年)を唄ったことで、和製ポップス歌手以外に演歌の歌手までミニスカートをはかされることになる。 都はるみ「涙のバラ」(68年)こまどり姉妹「恋の風車」(69年)が好例だろう。こうしたブームの中シングルレコードのジャケット仕様にも変化があり、折りたたまれたジャケット写真を開くと全身が現れる見開きジャケットが誕生する。 この「三百六十五歩のマーチ」も見開きジャケットで、鼓笛隊のバトントワラーの格好をしたチータもなんとひざ上10センチはあるミニ姿。チータと言えば、「涙を抱いた渡り鳥」でデビュー以来「いっぽんどっこの唄」「どうどうどっこの唄」と着流し姿でこぶしの効いた男心の演歌を唄ってきた歌手である。それがいきなりマーチである。イントロから「ワン・ツー ワン・ツー」の英語ではじまる。その上、鼓笛隊の設定とは言えミニスカート姿。ジャケット撮影時には、本人にもそうとうに抵抗があったことは容易に想像ができる。ところがいざ発売してみれば、これが100万枚を越す爆発的大ヒットになった。この歌で、それまでの演歌ファン以外にも子どもたちからも愛される国民的歌手になったのである。時代はGSブーム大全盛のなかのできごとだった。 ☆ 作詞の星野哲郎は日本コロンビア専属としてスリーキャッツ「黄色いサクランボ」、美空ひばり「みだれ髪」、日本クラウン移籍以降は北島三郎「兄弟仁義」「函館の女」小林旭「自動車ショー歌」や美樹克彦、西郷輝彦などのヒット曲を書いている。 作曲の米山正夫も日本コロムビア専属で美空ひばり「リンゴ追分」、クラウン移籍後は同様に美樹克彦、西郷輝彦のヒット曲、僕自身の好みでは、小林旭、燃える男の「赤いトラクター」、由美かおる「いたずらっぽい目」がある。 担当ディレクターは五木寛之の小説「艶歌」「海峡物語」のモデルにもなった馬淵玄三。昭和二十三年に日本コロムビア入社、美空ひばり「ひばりの佐渡情話」こまどり姉妹「浅草姉妹」島倉千代子「からたち日記」「恋しているんだもん」五月みどり「おひまなら来てね」小林旭「北帰行」畠山みどり「恋は神代の昔から」などを手がけ、日本クラウン創設に参加した。それ以降は水前寺清子のヒット曲以外に一節太郎「浪曲子守唄」笹みどり「下町育ち」西郷輝彦「君だけを」石橋正次「夜明けの停車場」などの大ヒットを生み出した昭和を代表する名ディレクター。 「三百六十五歩のマーチ」の歌詞は水前寺清子、前年のヒット「いつでも君は」を踏襲している。 「ろうそくの火が 燃えてひろがる 一本が十本に 十本が百本に 百本が千本に ふえていく いつでもいつでも いつでも君は 夢みる夢みる 夢みる星よ」(「いつでも君は」)僕はどちらかというと、チータのこちらの系統の曲の方が好きだ。サビへのブリッジ「人生は ワン・ツー・パンチ 汗かき べそかき 歩こうよ」から、少しこぶしを利かせたサビの「あなたのつけた 足あとにゃ きれいな花が 咲くでしょう」に力強いけど微妙に可憐な(このミニスカート姿のジャケット写真のような)女心が透けて見えるからである。
by tsukimoto_natsumi
| 2009-11-28 10:20
| Music
|
Comments(9)
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(Y)
at 2009-11-29 23:45
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二つ折りのピンナップ仕様ジャケットには惹かれるものがありますね。月本様の御指摘通り、1960年代末期あたりからチラホラと出始めたのですが、面白いことにピンナップ仕様ジャケットの多い歌手というのがあって、まず代表選手が黛ジュンです。それから若き日のジュディ・オング。女優陣では岡崎友紀、吉沢京子、マニアックには小山ルミなんてのもそうです。そうそう、忘れちゃいけない由美かおるを筆頭としてレ・ガールズの皆さんもピンナップジャケットが多いです。演歌では何と言っても都はるみですが、それに負けじ劣らず(というか多いかも)なのが今回紹介のあった水前寺清子です。チータを演歌の枠に入れていいかどうかは別ですが。残念なことにオイルショック以降、贅沢は敵と言うことで、ピンナップ・ジャケットは急速に減って行きました。
0
ピンナップ・ガールズの追加情報ありがとうございます。
それまでLPには見開きジャケットは多く見られましたが、EPは内袋側に折り込まれているため、店頭では見ることができないんですよね。 それにしても見開きジャケット第一号は誰なんでしょうか? ちょっとではありますが、気になってしまいます。 やはり最多賞は黛ジュンなのでしょうか?
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(Y)
at 2009-12-01 12:25
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シングルレコード史上の見開きピンナップジャケット第一号は定かでないですが、我が家では由美かおるの「みんなあげましょう」が一番古くて67年2月、続いて黛ジュンの「霧のかなたに」で同じく67年7月でした。ちなみにピンナップジャケットのピークは68年〜71年辺りで、手持ちのシングル盤の中での最多賞はなんと水前寺清子で7枚、黛ジュン・ジュディオング・岡崎友紀がともに4枚、山本リンダ・吉沢京子・小山ルミが3枚と言う感じです。あくまでも個人的に調べただけなので、全てではありませんが。
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(Y)
at 2009-12-03 00:07
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大抵の物はここで紹介しています。まだ未掲載の物もありますが。
www.fillmore-and-more.com/cn25/pg101.html 百聞は一見に如かずですので、お暇ならお立ち寄り下さい。
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(Y)
at 2009-12-04 00:31
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「やれとほ」の2000回記念がピンナップ・ジャケット特集だったので、トラック・バックギャモンさせて頂きました。
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by
tsukimoto_natsumi at 2009-12-05 20:29
“Fillmore And More”のシングル・レコードのページはよく拝見しています☆よ。この前久しぶりに高田馬場の中古レコード店に入って、シングル盤のコーナーを見たのですが、いやあ眩暈がして…
今はもうダメですね。
こんにちは。365歩のマーチ(水前寺清子さんの)のシングルレコードを笹みどりさんのシングルと一緒に買いたかったです。私の従兄弟が2*年前に笹さんの「下町育ち」と共に持ってましたが、365歩しか聞かせてくれませんでした。でも、今は笹さんの「女の舞台、下町育ち」の17cmLP、「博多の雨」「母子舞い」「わかれ雨」「ああばかみたい」「浅草しぐれ」の中古を集めてますので、「365歩のマーチ」のシングルも気長に待って買える様にしたいです。
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