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2009年 11月 16日
「初恋のひと」小川知子
(作詞:有馬三恵子 作曲:鈴木淳・1969年) そよ風みたいにしのぶ あの人はもう 私の事などみんな 忘れたかしら のばらをいつも 両手に抱いて 朝の窓辺に 届けてくれた なぜだか逢えなくなって 恋しい人なの 60年代は車の存在がきわめて魅力的だった。あの時代、“自動車”は未来へのシンボルのように光り輝いていた。テレビや映画にとっても車は欠かせない小道具で、主人公達は最先端の装置としてそれらを活用した。とくにアクション映画やスパイ映画では、車は主人公同様の大活躍をしたものだった。だから、そうしたドラマに夢中になった。「スパイキャッチャーJ3」(主演:川津祐介・'65年〜'66年)のコルベット・スティングレイ、「バックナンバー333」(主演:大瀬康一・'65年〜'66年)のコンパーノ・スパイダー、「平四郎危機一発」(主演:石坂浩二・'67年)のマツダ・コスモ・スポーツ。そしてなにより「007シリーズ」のアストン・マーチン。67年の「007は二度死ぬ」では、ついにトヨタ2000GTがボンドカーとして選ばれたのだった。 熱が高じてカー雑誌を愛読し、他のスポーツカー・タイプの車も好きなった。お気に入りは海外ではジャガー・Eタイプ、国産ではジウジアーロ・デザインのいすゞ117クーペ、ついでにミケロッティ・デザインの日野コンテッサ1300。自動車熱は中学に入るまで続いた。 小川知子の「初恋のひと」が発売されたのは1969年(昭和43年)1月のこと。全体にタンゴ風のアレンジが施され、カスタネットの響きが逆にどこか哀切をそそる。けれど、そこで描かれているのは、エクタクローム・フィルム特有のアンバー調で撮影されたカリフォルニアの光まぶしい景色にも思われる。 ☆ 麦わら帽子のような 匂いをさせて 私を海辺へつれて 走った人よ 光の中を もつれるように はずんだ胸は 熱かったわね ☆ まるで、その頃流行っていた男女が光の中で戯れるコカコーラのCMのような風景である。光はそよぐ栗毛色の髪を強調するため、いつもバックライトで溢れるようにこぼれていた。「のばらをいつも両手に抱いて朝の窓辺に届ける」ようなロマンチックな初恋の人など、こんな歌の世界でしか見たことも聞いたこともなかったけれど、そんなシーンがソフト・フォーカスの映像として脳裏に浮かぶ、胸をキュンと淡く切ない気持ちにさせる歌だった。 そんな時、福澤幸雄がヤマハのテストコースで事故死した。ヤマハ発動機は隣町に本社があって、トヨタ2000GTやレーシング・カーにエンジンを供与していた。言うまでもなくトヨタ2000GTは福澤幸雄の愛車だった。件の事故が起きたそのテストコースもさらにその隣町にあった。しかしなぜかこのニュースを中学校の校庭で知った僕の頭には、それがどこか遠いヨーロッパの街のできごとのようにしか思えてならなかった。 恋人・福澤幸雄の突然の死に、小川知子がこの「初恋のひと」を「夜のヒットスタジオ」で泣き崩れるように唄った。それは後でやらせだったと小川知子自身が語ったという話がある。Wikipediaにもそう載っている。しかし僕にはことの真偽はどうでもいい気がする。 いまでも「初恋のひと」を聴くと甘酸っぱく切ない気分になる。初恋の人とは、この曲の風景のように美しいフィクションとして、存在してしなくても「懐かしがっても遠い夢の人」がいいのだと思う。
by tsukimoto_natsumi
| 2009-11-16 22:39
| Music
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Comments(8)
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(Y)
at 2009-11-17 00:41
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僕も当時小学生(多分3年生)でしたが、「夜のヒットスタジオ」のその場面は今もはっきりと覚えています。というのも、当時の福澤幸男はトヨタの花形レーサーで、僕も鈴鹿サーキットでその勇士を見たことがあったため、事故死という事実そのものが凄く印象的な出来事だったからです。
仮にヤラセだったとしても、そんなことはどうでも良いという夏本様の意見に僕もまったく同感です。 そういえば小川知子ならぬ小川ローザの旦那だった河合稔も副澤の後を継ぐ名レーサーでしたが、これまたテスト走行中に事故死したんですよね。
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tsukimoto_natsumi at 2009-11-17 01:03
あの頃レーサーと言えば、つねに危険や死と隣り合わせの存在でしたもんね。多くの名レーサーがテスト中やレースの本番に亡くなった気がします。
技術の発達とともに、そうしたアクシデントもアイルトン・セナで終わった気が… そうしてホンダがF1から撤退し、今年はトヨタも去って… 車が花形だった時代も終焉を迎えてるって気がします。
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(Y)
at 2009-11-22 17:21
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大変お待たせしている、江利チエミSP盤のCD-R化ですが、レコ棚を探したら3枚発見しました。貴重な写真が入ったリーフレットも見つかりましたので今日全部スキャンして複製を作りました。スイッチが入ったので本格的に取り掛かりますね。といってもクリスマス・プレゼントになるかと思います。そうそう、クリスマス盤が一枚ありましたから、ちょうど良いかも(笑)。それまでしばしお待ち下さい。
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tsukimoto_natsumi at 2009-11-26 07:45
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(Y)
at 2009-11-26 14:28
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江利チエミさんだけでなく、過去の音源をなんとかして未来に残してく方策はないかと考え始めました。テレビが完全デジタル移行すると、すべてがデジタルになるでしょうから、今こそアナログ音源の保存方法を真剣に考えないと取り返しのつかないことになりそうな気がするからです。今は大丈夫なアナログ再生機器もいずれは修理不能になるでしょう。悲しい話ですが、最善のデジタル転換方法を探っている最中です。CDもそろそろ終焉が見えて来ましたし、個人が今頑張らないと文化は廃れるだけ、ということになりそうです。
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(Y)
at 2009-11-28 00:45
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江利チエミ音源ですが、とりあえず付属資料の複製とジャケットならびにインナースリーブの製作が完了しました。もちろんCDラベルの作成も。あとはSP盤をクリーニングして録音作業に取り掛かるのみです。まだ選曲で悩んでいますが、取り掛かれば必然的に決まって来るでしょう。もう少し、あと一息ですのでしばしお待ちを!
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tsukimoto_natsumi at 2009-11-28 11:26
大丈夫ですよ。年とって気はずいぶんながーくなりました。
気長にお待ちしています。
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服部 隆
at 2014-08-07 17:01
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その通りだと私も思います。アノ時代のひとコマを語り継ぐに必要なる映像です。再度、公開されることを願います。いや、されるべき…とさえ想うのです。
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