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2009年 07月 21日
視覚の 記憶の強い人は王者である。
世界を 目で知る人は幸せである。 ー「ぼくの絵本美術館」より 昨日、世田谷文学館で開催中の「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」に出かけた。 堀内誠一の少年時代からデザイン、絵本、旅の作家とその膨大な全仕事にみごとに目配せの効いた的確で詳細な区分と丁寧な展示にたいへん好感の持てるすばらしい展覧会だった。 私がいかに「堀内誠一という学校」で育ってきたかは、これまで何度かこのブログ内でも書き留めてきたので、今回は割愛する。 今日はすこし堀内誠一の風貌について書いてみたい。 これまで堀内誠一の独特な風貌の写真を見るたびに、私はある思いをずっと抱いていた。ちょっと腫れぼったい大きな眼の人。それは14歳で伊勢丹に入社(!)したという頃の、なんとも餓えたような渇望感に溢れた肖像写真から、その後のデザインや絵本まで広く活躍するようになった頃の写真までつねにつきまとっている特異な顔立ちである。 まるでカメラのような「眼」とでも言えばいいのだろうか。 私はこれらの写真を見るたびに「誰かに似ている」と常々思ってきた。 それが今回、この展覧会のカタログでもある平凡社コロナ・ブックス「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」に寄せられた二人の娘さん、紅子さんと花子さんらの文章『キーワードで読み解く「堀内誠一」』を読んで氷解したのである。「映画」をキーワードとした()入りの文章で小さく触れた「(チャールズ・ロートン監督の怪作『狩人の夜』の主演男優ロバート・ミッチャムが好き)」。またこの文章では触れられてはいないが、その頁の右下に添えられた堀口が描いたフリッツ・ラングのドイツ時代の不気味な傑作『M』のペーター・ローレのイラスト。 (シネマチックの楽しみ「ホーキ星通信(15)」、『EDITOR』第40号、1977年) そうなんだ、ロバート・ミッチャムにペーター・ローレ。この映画史上に残る二人の怖ろしい人物の相貌によく似ている。 ミッチャムもローレもあの腫れぼったいどんぐり眼で「見る」こととそれを「追う」ことに徹していた人物そのものではなかったろうか。 それがこの冒頭に 「視覚の 記憶の強い人は王者である。 世界を 目で知る人は幸せである。」という文章を置いた所以であり、展覧会の入り口にこの強力な文章が掲げられていたことにも大いに納得がいくのである。
by tsukimoto_natsumi
| 2009-07-21 07:54
| Art & Design
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Comments(6)
Commented
by
s_numabe at 2009-07-21 09:17
これは卓見ですね! 驚きました。たしかにそのとおり、ローレとミッチャムの「どんぐり眼」は堀内誠一とそっくりですねえ。
この貪欲なまなこで堀内はそれこそ「狩人」のように異国の文物を眺め、見つめ、わがものにしたんだなあ、と納得した次第です。 素晴らしい展覧会でしたね。小生は改めて足を運ぼうと思っております。
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お逢い出来ませんでしたが、同じ日に訪れていらっしゃったのですね。偶然というよりも、必然とも思えました。(笑)
この展覧会を観て、「素直にやっちゃえば良い」と背中を押してもらった感覚がありました。(それと同時に自分がいかに保守的になってしまったかを認識しました。)月本さんが文末で載せていらっしゃった「視覚の…」は、会場入口で拝見し、かなり清らかになるシャワーでした。
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tsukimoto_natsumi at 2009-07-21 22:07
沼辺様。
とりわけペーター・ローレは堀内さんとよく似てますよね。 なんとなく堀内誠一自身もミッチャムやローレに愛着があったのがよくわかります。 次は石川次郎とブックディレクターの幅允孝さんの対談のある時に行ってみようかなと考えています。
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tsukimoto_natsumi at 2009-07-21 22:10
Commented
by
sada
at 2009-07-21 23:42
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今晩は、ご無沙汰しております、、。
私にとっての堀内氏は子たちと読んだ絵本ですね。 とりわけきれいな赤や緑が、今も目の中に残っているように思います。 ヴィヴィッドな色使いは、まさに子たちの生きている力強さを表現しているのでしょうね。 ところで夏休みになると日本の何処かで必ず絵本作家の展覧会がありますね。こちらでは太田大八さんのが始まっています。 「連れてって〜なあ〜、、」と、蝉の鳴くように毎日うるさくて仕方ありません。
おはようございます、sadaさん。
今回の展覧会は堀内さんの絵本関係の部分もとても充実していました。版下の細かい色指定がすごかったです。 絵本の展覧会はおとなでも楽しめるものが多いですよね。 ぜひ、蝉のような鳴き声をはやく止めてあげてください(笑)。
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