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2009年 03月 05日
すごく久しぶりに『スネークマンショー 海賊盤』(LP:ALFA MUSIC 1982年、CD:2003年、Sony Music Direct)を聴き大笑いしてしまった。
CDの中のライナーにあるスネークマンショー、メンバー三人の冗談半分のプロフィールを書き出してみよう。 桑原 茂一 1950 12・9 岡山県に生まれる。 物心つかない幼い子供時代を今で言う託児所で過ごす。 その頃のゆがんだ体験が一風変わったつまりヒネクレた彼の性格を形成する。 そしてこれがスネークマン・ショウへの力強い引金となり現在の批判精神へと続く。 その後、遠く離れた母からのプレゼント東京タワーの鉱石ラジオの中から聞こえて来たビートルズの唄声にショックを受け音楽つまりロックミュージックを人生の糧として割合軟弱な小・中学校時代を突き進む。 (以下省略) 畠山 桃内 昭和21年3月30日大連に生まれる。 貿易商の父の友人である大連で雑貨商をいとなんでいた大道宏昭氏によって、桃内と名付けられる。 昭和23年家族とともに帰国、名古屋に居を構える。 義務教育を終え、南山高校時代に担任の朝日奈先生と桃色遊技問題をおこし退学。いたたまれず上京。 中野電波高校に再入学。そこで鉱石ラジオを組みたてて、それをきっかけに音楽を聴くようになった。 (以下省略) 咲坂 守 昭和16年3月27日 広島県生まれ。 小学校時代、鉱石ラジオを直し聞こえた外国語の持つ音声、ラジオのアナウンスに興味を持ち憧れていた。 10才の時に広島県下で有名な英語学者氷元直樹氏に師事、英語の才能を伸ばす。 広島大学附属高校卒業後、米国留学を決意、ロサンジェルスに渡る。 (以下省略) 三人のどのプロフィールにも重要な装置として登場する「鉱石ラジオ」。 鉱石ラジオと言ったら、もちろんこの人の本である。 『ぼくらの鉱石ラジオ』(小林健二著、筑摩書房・1997年) 小林健二さんは現代美術アーティストであり、鉱石ラジオ作家でもある。 そしてこの本は、鉱石ラジオにまつわる蘊蓄と具体的な鉱石ラジオの作り方を記したユニークな書物である。 この本の「はじめに」の部分に、こんな文章と図版があり、私は思わず微笑ましくなり、やがて涙する。 ☆ 子供のころに読んだ科学の雑誌に、近い将来テレパシーは電磁波の理論で理解されるといった記事がありました。コイルを巻いたりして工作にふけっていると、そんなことを時々考えます。通信しようとする人間の心のはたらきが、この工作物を手続きとして交通しているのです。それほど遠くない昔、目に見えない誰かに向かって送信や受信をしていた人々。その通信は思いを託した手紙のようなものだったにちがいありません。手探りでコイルを巻いたりしている少年たち。その手作りのたよりない受信機の向かいには、おそるおそるダイヤルを回しながらどこからともなく語りかけてくるエネルギーに向かって、キラキラと輝いている瞳がいつもあったような・・・・。そんな風景をふとぼくは思い浮かべるのです。 こころのなかの少年少女たちへ “IN TUNE WITH THE INFINITE”「無限への同調」 (この絵は1922年のJUGDE誌4月22日号から転載されたもの。) ☆ そして、小林健二の鉱石ラジオは、晩年の澁澤龍彦の目にとまり、澁澤の死後になってしまったが「PSYRADIOX」という名前でプレゼントされた。 ラジオの下の金属プレート部分には「澁澤龍彦へ 感謝をこめて」とフランス語で書かれ、現在でも澁澤家の居間のキャビネット上にひっそりと置かれているはずである。 言うまでもなく、澁澤はロジェ・カイヨワという作家を愛し、鉱物を愛した文学者なのであった。 小林さんの『ぼくらの鉱石ラジオ』の184頁には、上の家の外でヘッドフォンを耳に付け、空を見上げる少年を描いた図についてのこんな記述もありました。 ☆ そして同じ絵は大正14年(1925年)の『無線電話之研究』(安藤博著)のなかにも「無線研究家の面影」として題されて使われています。そしてその絵の下には以下のような文が添えられています。「月光がさんさんと静かに照り輝くある日の深夜、ひそかに起き出てラジオを受信し、ああこれは何千哩の何局だ、これは何だ、またこの微弱なのは他の世界から来たのではないだろうか、あるいは火星からかしらなぞと思いにふける青年を描いたものである。我々生まれながらにしてラジオに大いなる愛着を感じ、生涯をその研究に費やそうとするものは、いずれもこの種の経験と感激を有している。」
by tsukimoto_natsumi
| 2009-03-05 23:58
| ラジオ
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Comments(4)
Commented
by
(Y)
at 2009-03-06 00:28
x
僕も子供の頃に鉱石ラジオを組み立ててイヤホンを耳に突っ込んで、どうしてこんなもので通信が出来るのか不思議に思いつつも、嬉しく音楽を聴いていた記憶がよみがえります。何故か当時のこういう電気工作物のケースはプラスティックの石けん箱でしたね。まだまだ世の中にブラックボックスが少なかった時代のお話です。でも「鉱石ラジオ」っていい響きのする言葉ですね。
0
僕はゲルマニウムラジオをつくりましたねえ。
「学研の科学」の付録だったのかな?プラスチックの石鹸箱、確かに確かに!電源がなくても受信できる。鉱石の不思議ですね。 そう言えば、竹針の紙製の蓄音機も作った記憶もあります。あれも振動で音が聞こえるんですよね。
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by
karino-tohko at 2009-03-06 19:06
真空管、トランジスタ…ノスタルジックな響きのある「ラジオ」の中でも、鉱石ラジオはとりわけノスタルジックですね。
少年のにおいがします。 子どものころ、本の中に出てきたのを読んで、どんな姿なのかと想像をめぐらしていました。 「PSYRADIOX」、たまらなく美しいです。 (ロジェ・カイヨワの名前を目にすると、反射的に梁塵秘抄の「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん…」のことばが頭をよぎります)
Commented
by
tsukimoto_natsumi at 2009-03-07 12:07
「少年のにおい」すてきな言葉ですね。
ノスタルジーは懐古趣味とは違う意味でずっと考え追い続けています。 ロジェ・カイヨワに反応していただき、とてもうれしく思います。 ありがとう! kanrinoさんのブログもいつも読ませていただいているのですが、コメントせずいて申し訳ありません。
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