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2004年 08月 03日
生まれて、一番最初に観た立体映画はアマゾネスのような裸に近い女性が槍をぶん投げるHな洋画だった。小学生の頃である。父親が連れて行ってくれた。
きっと自分が観たかったに違いない。青と赤のセロハンが貼られたメガネをかけて観た。 アルフレッド・ヒッチコックの『ダイアルMを回せ』もじつは立体映画である。ヒッチコックという人は映像表現において本当に実験精神に富んだ人だ。だから、全編ワンシーン・ワンカットに挑んだ『ロープ』なる作品も生まれた。グレース・ケリーがハサミを振りかざすシーンが、たぶん立体にする理由だったのだろう。 次に、わたしが観た立体映画はポール・モリセイの『A・ウォーホル/悪魔のはらわた』である。これまた槍が、向こうから人の体をぶち抜き、心臓をぶら下げ、客席に突き出される。 というわけで、長い間立体映画というのは、かなりゲテモノの類に近かった? 先日品川のIMAXシアターに久しぶりに立体映画を観に行った時の話。 7月25日(日) 品川プリンスにあるI MAXシアターに、さるお城に来年できる立体映像シアターのために今書いているシナリオ構成案とイメージコンテの参考映画として 『T-REX』という3D映画を、朝9時50分から観に行ってきた。この映画ほぼ隔日の朝一回だけの上映である。モーニングショーである。偏光めがねをかけてみる大型立体映画だから、上映時間は短い。今日観たのも30・40分程度の作品か。中で「21世紀になったら、どうなっちゃうのよ」なんてセリフが出てくるから2000年以前の作品なんだろう。このくらいの上映時間でも、見終わってメガネをはずすと、少しくらくらとくる。現在の立体映像の大半は、人の両目の視差を利用してスクリーンに左右にずれた映像を2台の映写機から二重投影する。だいたいの原理を体験した人なら漠然とでも分かってもらえるだろう。 『T-REX』は、父親が恐竜化石の発掘学者であり、いつも辺境の地に発掘や調査に出かけている。どうやら母子家庭のようで、二十歳くらいの娘も父親の仕事に感化を受け、勝手に恐竜の勉強を博物館で働いたり、コンピュータ上でシミュレーション研究をしたりしているのだが、なかなか発掘現場に連れて行ってくれないものだから、それらの成果を父に認めもらいたいと必死である。 父親は、今回の発掘調査でのある事故をきっかけに思わぬ収穫を得て、帰って博物館でその成果を発表することになる。娘の方は、ティラノザウルス-REXは凶暴な肉食獣だったが、実は鳥類からの進化したものという説で、その論文とCG映像を持って博物館の父のもとに出かけ、自分の案を認めさせようとする。 そして、今回の収穫物の中に、ティラノザウルスの卵らしきものがあり、娘は持論を確信する。ところが父親の博士が用事でいなくなった隙に、娘は間違えてその卵を机から落下させ、ひびが全体に入り、中から黄色いガスが噴出。どうやら、娘は、このガスを吸って博物館内でタイムトリップ。有名な昔の恐竜画家に出くわしたり、白亜紀に行って、実際自分の子供のたまごを他のすばしこい恐竜から守っている手助けもする。まさには広い博物館というお誂え向きの場所で繰り広げられる娘のタイムスリップ・ストーリーがクライマックスとなる。 その時間旅行の最後に、娘がT−REX の卵を救ってあげた瞬間、地上におびただしい隕石が落下。爆風でティラノザウルスの骨だけ化石になって、その博物館のT-REXになって残る。やはりこれもタイムワープ物の一つだろう。 この間、博物館で行方不明になった娘を探していた父は、最後の隕石の落下で時間旅行からの帰還した娘をやっと発見!父は彼女が持ってきた報告・調査を認め、なかむつまじく家へと帰ってゆく。 ところで、二人が研究室を出た後、猫しかいないその中で、例のひびわれた卵は割れて、なかからティラノザウルスの子どもが孵化し、観客に向かって、吼えながら3D効果を狙い、観客に向かって飛び出すエンディングであったのは云うまでもない。 さて、そのストーリーもさることながら、こちらの主たる興味は、どう演出的・撮影的・技術的見地から、どう見せたら効果的な3Dをストーリーや各シーンの中でつくれるかである。しかも戦災で焼失し、事前に難を逃れた狩野派による襖絵や杉戸絵しか現存していない御殿である。つまり、ほとんどを推測図面や、焼失前のモノクロ写真からCGに起こすことになる。しかもハイヴィジョンでシステムを組みたいということ。 機材的には、今日日のハード価格低落を受けてHDもそれほど高くはないだろう。しかし、3Dソフトを作る側にとったら、これまで720×486という面積でつくっていたものが、1280×720Pか1920×1080(インターレス)と大きくなり、NTSCならば1フレーム349,920pixelですんでいたものが、1280×720Pだと1,843,200 pixel 1920×1080で2,073,600とおよそ簡単計算しても6倍から7倍の大きさの画像を作らなければならなくなる。 その上、3Dなのでダブルプロジェクターになり通常のレンダリングの2倍が単純に費やされる。 また、これくらいの分量のCGだと複数人に依頼をかけることになるので、 CGアプリケーション側の2台のカメラの口径やズーム幅など綿密に決めなければならず、何度かCGの3Dプレビューをしないといけない。 本日見た『T-REX』はほとんどが実写で、それも70mmフィルムで撮影しているから、見事なくらい焦点深度が浅く、手前からおおよそ前傾、近景、中景、遠景と大まかに画面構成をし、前景・中景におもに登場人物に合わせピントを送ることで立体感をうまく表現しています。人間のパララックス・ビューから奥行きのある縦の構図を基本的につくっている。 しかし、この『T-REX』CGの恐竜と人間、背景がいっしょになったシーンになると、3Dでつくった、まあそれも比較的よくできた恐竜にも関わらず、なぜか2Dのアニメーション書割のように見え、前に飛び出す迫力にかけているのです。映画館を出た後、これはなぜかと考えたのですが、ひょっとしたら、CGのレンダリングデータにZ Depthのデータが加えれていない。 Z Depthは実写とCGとの合成を行う上で、出来上がったコンポジションに格段の相違を見せる。というのも、CGの場合基本的にフォーカスがどこにもあってしまうため、合成画面上に載せたとき、普通だったら縦構図で奥に行くにしたがって焦点は徐々にボケるものだが、-REXには全部ピントがきていて、実写の奥行き感とマッチしていなのではなかろうか?観客に向かい、ぐっと頭を突き出し、牙をむいたT-REXはちょっと間抜けな書き割りCGとなってしまった。もし、そうなら残念賞の3Dだった。
by tsukimoto_natsumi
| 2004-08-03 17:50
| 映画
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