甲田益也子さんと出会った頃の話は、以前
「悲しき熱帯」というタイトルで書きました。これは、その続編と言えるでしょうか。
モデルとして活躍していた甲田さんは、dip in the pool結成後、役者の仕事もはじめます。1989年には岡野玲子原作、周防正行監督の『ファンシイダンス』(頭を丸坊主にしての出演です)、1998年は、坂口安吾原作、手塚真監督の『白痴』、2004年に塩田明彦監督の『カナリア』などがあります。
(写真は映画『白痴』から)
この
『甲田益也子のレコードコンサート』は、甲田さんがはじめて出会ったロック・レコード、ポール・マッカートニー&ウィングス『ジェット』について語ってもらいました。
収録は1999年。ちょうど映画『白痴』が封切られた翌年で、すっかり短髪になった甲田さんが、コロムビアのポータブル・レコード・プレイヤーで、その『ジェット』のシングルを聴きながら、冬の光が眩しい近くの小さな公園で、言葉少なげに語ってくれたのが印象的でした。
(音声が少し小さめなので、大きくしてお聞き下さい。)