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2008年 02月 08日
高校時代、バス通学をしていた。
帰りの同方向に向かうバス停で、すごくかわいい同級生の女の子を発見した。おかっぱの髪がなんともすてきで、すこしぽちゃっとした別のクラスの女の子。中学時代からの友人Kが彼女と同じクラスだったので、彼女の名前を知った。彼女の名前はユミちゃん。 ほんとうなら、本数の多い僕の住んでいた町止まりのバスで帰ればいいのに、わざわざ隣町まで向かう本数の少ないバスを待ち、そのバスに乗って帰る。ユミちゃんは、隣町まで行って、そこで降りるのだ。 ある日、友人Kといっしょにユミちゃんの降りる場所を探そうと、こっそり、そのままバスに乗って跡をつけ、ユミちゃんの家が自動車修理工場をやっているのがわかった。Kと僕の話題は音楽とユミちゃんのこと。 その頃、小川たつおというフォークシンガーが『ユミちゃんは流れのストリッパー』という曲を出したので、Kはときどき、うれしそうに♪ユミちゃんは流れのストリッパー♪と唄った。 Kは、僕より2・3歳年上の同級生。子どもの頃から病気がちで、ずっと入院か自宅療養していたので、中学2年の時同級生の友人になった。彼は、その病気の間、いろんな本を読み、いろんなレコードをたくさん集めていた。だから、中三の頃は、いつも彼の家に行っては、「これ、いいだろう。これもいいよ!」とさまざまなロックやフォークのレコードを聴かせてくれた。僕に新しい音楽を教えてくれた音楽の先輩である。 高校二年になると、ユミちゃんは国公立理数系のクラスに進んだ。僕はというと(高校に入ると成績はいつもビリから2番目だったので、)私立文化系クラスになった。Kとは、いっしょにバンドを組んだが、彼は音楽先輩なので、僕はセカンド・ギターか、時にベースをやらされた。学校の帰り、Kと別行動が多くなったが、帰りのバス停での、僕のユミちゃんの「まちぶせ」は続いたのだった。 雨の日も、軒下で雨宿りをしながら、となりのとなりでバスを待つユミちゃんのことをずっと意識していたけど、僕はけっきょく高校の3年の間、一度もユミちゃんと話をすることができなかった。 それから、Kは京都の大学に進み、僕は東京で予備校生になり、ユミちゃんは国立大学に行ったという。Kとは一度だけ、学生時代に京都に会いに出かけたが、その後会うことはなくなった。彼は、卒業後地元に戻り、本屋を開いた。10年ほど前、実家に帰ったとき妹からKが病気で亡くなったと聞いた。もともとの持病が再発したらしい。Kの家に電話を入れ、彼の書店の前を通ったら、もう店のシャッターは閉じられて久しい様子だった。 6年前、1年間地元に戻ったとき、僕はユミちゃんのいた町に住んだ。そして、一度だけ自転車でユミちゃんの家の前を通ったことがある。自動車修理工場はそのまま健在だったが、ユミちゃんは、とっくにここにはいないんだろうなって、すこし甘酸っぱいなつかしさを感じながら、ちょっと自転車を止めてみたが、すぐにその場を遠ざかった。 BGM:スタッカート気味に唄う三木聖子『まちぶせ』(タイムスリップ・グリコ版) または、それよりかなりウェットな石川ひとみ版でも可。
by tsukimoto_natsumi
| 2008-02-08 08:12
| 思いついたこと
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Comments(4)
Commented
by
maru33340 at 2008-02-09 07:54
おはようございます。
なんだかぐっとくる話しでした。 読んでいて、まるで自分がこの話しの記憶を共有しているような思いがして。 (「冬ソナ」の見すぎが原因かも知れませんが・・・)
0
やはり、私の世代では「まちぶせ」は聖子さんですね。
一番この曲のイメージ♪ 大人のユーミンが歌ったのはちょっと怖かったです(笑) 美しい思い出は、そのまま大事にした方が良いですよ~ 最近、同窓会、同期会にでかけると、ショックを受ける事が多いです・・・
こんにちは、maruさん!
maruさんも、そんなうぶな体験がおありなのでしょうか?私は、好きだと意識すると、もうあがってしまってダメです。 「冬ソナ」は観たことないんですよね。『星の金貨』とかと同じ、また記憶喪失を話の都合のいい武器にした、泣かせものかと 思ってしまったと、ありがちな理由で。 ずいぶん、はまっておられるようで、僕も今度トライしてみようかな。
あっ!Nobさんだ !! やっほー☆
やっぱり「まちぶせ」は三木聖子さんがいいですねぇ☆ 同窓会、同期会ショックは、もう体験済みです。 ああ、その髪!その腹!その姿! かつての君は今いずこ? でも、当時はそれほどと思っていなかった女性が、すごく美しくなっていて、思わずうれしい体験になったこともかつては、 ありましたね〜、はい☆
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