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2007年 06月 04日
昨日、マルタ・アルゲリッチのことを魔女などと書いてしまったので、ちと反省を込めて、アルゲリッチが1965年に録音して、34年間もレコード会社の契約の都合上、世に出なかった“Chopin: Piano Works: Martha Argerich The LEGENDARY 1965 RECORDING”(1999 EMI)『アルゲリッチ 幻のショパン・レコーディング1965』のことを書く。
アルゼンチン生まれのピアニスト、マルタ・アルゲリッチおそらく24歳の時のレコーディング。(ちなみに、彼女はこの65年にショパン・コンクールで優勝している。) これは、ショパンであってショパンではない。たしかに聞こえてくるのは、あのショパンのメロディに違いはないのだが、私たちは音が、この世にはじめて生まれてくるときの、初々しくも溌剌とした香しい天恵とも言えるような喜びをここに聴くことができる。 鍵盤の上を、一瞬の風のように軽やかにグラインドしていく。右手からは、同時にメロディが溢れだしている。ふっと、どこからかため息が洩れるようだ。 おうおうにして、この手のアルバムのライナー・ノーツはひじょうに読みづらい。海外の評論家のめちゃくちゃな悪文による翻訳だったり、日本の音楽評論家もカタカナの修辞句を頻用するがゆえだ。 しかし、このアルバムの、アルゲリッチのこの最初の録音を、ロンドンのアビーロード・スタジオで担当したディレクター、スヴィ・ラジ・クラップの著書から転載した文章は、アルゲリッチと出逢ったときの驚きを的確に記していて、たいへん興味深く、私なんかが書くよりよっぽど的を射ているので、引用させていただく。 (前略)彼女の手がピアノの調子を確かめるように何気なく鍵盤の上で動いていたかとおもうと、突然ショパンのポロネーズ作品53を弾きはじめた。私は椅子から跳び上がって「ジィーザァース」と長く叫び、録音エンジニアは感嘆の声を洩らした。 これがごく一端であるとしたら、彼女はまさに、我々が今まで出会った中で最も恐るべき演奏家である。強い和音はさらに壮大に、和音の間の速い音階パッセージは鮮やかに響き、トリオでは見せ場の難所、左手の音階パッセージを均質にこなし、クレッシェンドを自在に制御していた。ピアノの前に座っているあのか細い少女が、本当にこの大きな音の波を起こしているのだろうかと私はスタジオに眼をやった。まったく、信じられないことであった。(後略) (C) Suvi Ravi Grubb Music Makers on Record(Hamish Hamilton社 ロンドン1986年)からの転載 (Martha Argerich, Warszawa 1965 Photo: S.Deptusewski) まったく、その時の光景が目に浮かぶような、これは珠(霊)のような音の誕生のドキュメントとも言えるアルバムです。
by tsukimoto_natsumi
| 2007-06-04 10:29
| Music
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Comments(2)
Commented
by
Pochi
at 2007-06-04 14:05
x
うお、聴きたい。
0
Commented
by
tsukimoto_natsumi at 2007-06-04 17:58
うし!聴いてくれ!!
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