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2007年 02月 01日
地酒の国新潟らしき光景ということで、ロケハンで何軒かの酒蔵をまわったあと、最後にわたしたちが訪れたのは、市内の酒屋さん写真の早福酒食品店である。
訪問の趣旨をご主人に伝え、その上わたしたちには、土産においしい新潟ならではの地酒を買って帰ろうという魂胆もあったので、ご主人の薦める新潟の酒をうかがっているうちに、その場はたちまち利き酒の会となってしまった。 早福酒食品店のご主人は、まず温泉饅頭を出してこられ、この饅頭を喰いながら飲んでもおいしい日本酒があるかどうかを試そうというわけである。 越乃寒梅や久保田、雪中梅など日本全国に名の通った新潟の酒で、饅頭を食しながらの利き酒をひととおり終えた後、ご主人がにたにたと笑いながら、最後の秘密兵器のように取り出してきたのが、この鶴の友という聞き慣れぬ名前の地酒である。 はたして、この鶴の友という酒、饅頭の甘みをそこなわず、馥郁とした日本酒の深みが口中にひろがる。早福酒食品店のご主人の笑みをむこうに、われわれは、その場でほんとうに唸ったのだった。しかるに、その値段も比べた中でもっとも安いのである。 それもそのはずで、この鶴の友は東京には出荷していない、新潟のみで売っている酒ということらしい。うーん、これはちょっとずるい。わたしは、日本酒に詳しいわけではないが、好きな日本酒というのはある。熊本の香露、静岡の磯自慢、ここ新潟の〆張鶴・純。それに、この日から、この鶴の友が加わったのである。 この日本酒、東京ではこれを新潟からわざわざ取り寄せ置いている飲み屋以外、酒屋では扱っていない。ところが、数年前中野のふつうの酒屋でこの鶴の友を発見したのだった。なんでも、年に一度、二・三本しか入らないという。今年の一月下旬前いた事務所にいく途中にあるその酒屋の前を通ると、なんだか引き留められるような気配に逢い、ちらっとその店のなかに目をとめると、ふつうの日本酒の中にまじって、やはりそこにこのお酒があったのである。値段は1300円、いわゆる名の通った新潟の地酒のなかでは、驚くほどやすい。 さて、新潟は早福酒食品店で、このとっておきの土産を手にした後、わたしたちは越後線に乗り、岩室に向かった。行く先は、岩室温泉にある綿々亭綿屋という旅館。ここでも、越乃寒梅、雪中梅、八海山などで利き酒をしてくれます。宿で聞くところでは、こちらのお奨めは笹祝(ささいわい)という地酒。また、利き酒の仲間には入っていませんが、食事の折に出してくれる冬妻(ひよつま)というこの旅館と、この地の酒蔵が共同開発したという日本酒です。 ここの旅館の特徴は、なかに蒲原平野を望む展望図書室があることです。 けど、わたしにとって印象的だったのは、夜の静寂の中にとけ込んで外と中の境界の区別がつかなくなるような、しんみりとした雪に囲まれた露天風呂ですごした時間でした。 この旅館に向かうタクシーのなかで、わたしはそのタクシーの運転手に訊ねたのでした。 「運転手さんは、どんな日本酒がお好きなんですか?」 「さぁ、わたしゃ日本酒は飲まんから、よくわからん」 けだし名言である(と思う)。
by tsukimoto_natsumi
| 2007-02-01 12:07
| ホテル・旅館
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