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2005年 10月 06日
今週日曜日に読み終わり、小学6年生の二郎くんの目を通して描かれる中野界隈のガキどもの模様、ちょっと変わった家族たち(特に家でフリーライターを自称し、作家を志す体もでかいが声もでかく、体制とすぐ喧嘩になる元活動家という父親)、学校での友人関係と、中学生からのいじめ、幼い恋愛。そして母親の謎の過去。それらが、二郎くんの精一杯背伸びしながら、奮闘するなかで、あれこれぱっぱと描かれてゆく。そして、母親の実家が裕福な四谷にある老舗の呉服屋だとわかり、はじめての祖父母と対面し、歓迎され、初めての家族への甘えの味を覚え、それでもそれになじめない自分を発見する頃、一家は突然、家のものいっさいを引き払って、西表島に移住することに。
ここからが、一気にそれまで二郎くんにとっても、なんだかうさんくさかった父親の大活躍となるわけだが、その背後には、読めばすぐわかるように、現代日本の抱える様々な問題があるのだが、作者はそれに対してとやかく触れてはいない。 どちらかというと、この冒険小説を楽しんでほしいと言いたげだ。 読後、おもしろかった。そして、少し何らかの感動や意識の余韻が残ればいい。 この小説は、このばかばかしい父親ほどに、あり得なく、でもじゅうぶんに読ませてくれる。 余計な話は、なしでいい。 これは、二郎くんの少年から脱皮する通過儀礼としてのストーリーであり、またまだ見ぬ「楽園」を求めるおとなたちの、夢のあるお話なのだから。
by tsukimoto_natsumi
| 2005-10-06 23:52
| 本
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