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2011年 07月 25日
映画ばかりを観ている。要はヒマなのである。
本業の仕事は今年に入ってから、たった一本しかしていない。 だから、恋いこがれるように急かされるように映画を観に行く。 ------------------------------------------------------------------- 6月25日(土) 『X-MEN ファースト・ジェネレーション』@トーホー・シネマズ錦糸町 これは60年代「007」に代表されるスパイ映画世代、特撮映画世代、「サイボーグ009」で育ったのようなマンガ世代にはたまらない映画だなあ。潜水艦、戦闘機などのデザイン、カルダン風インテリアがいい。80年代ビデオアート風のエンディング・クレジットもいい。 6月27日(月) 加藤泰傑作選『炎のごとく』@シネマヴェーラ 封切り以来、30年ぶりの再会。今回の特集でとても楽しみにしていた作品の一本。黒が美しく映える京都の建物空間における芝居の切り取り方のみごとさに惚れ惚れする。一途な愛に生きる倍賞美津子の前半もいいが、後半のきたむらあきこや桜町弘子もいい。 菅原文太の前にそろい踏みする親分衆、藤田まこと、大友柳太朗、高田浩吉、遠藤多津朗のシーンはいろんな意味で思わずすげーと思ったけど、いちばんジーンときたのは、暗い台所で、いそいそとかいがいしく食事の準備をする押しかけ女房きたむらあきこの場面。あそこはホント泣ける。 額や頬に滴り滲む汗。どばっと飛び散る鮮血。どしゃ降りの、ときにそぼそぼと降る雨。お決まりの橋の上の雪。そして今回はスローの多用。どれもこれもが過剰。誇張の上に誇張を重ねたカットやカットつなぎもいいなあ。遺作ドラマにして、枯れることを知らない加藤泰は、やっぱすごいと思った。 新撰組を騙されて脱退し、惨殺された国広富之と豊田充里に駆けつけた近藤勇と文太の台詞を遮るように、きたむらあきこが言う「何が美しいです?女が一番美しいのは、好きなお方と添い遂げて、その方のやや子産んで…」こういう台詞を用意する加藤泰はすばらしい。(ほぼネタバレ寸前) 6月29日(水) 浅草名画座で『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』(監督:山下ショーグン耕作 主演:小林エルヴィス旭)『新諸国物語・七つの誓い 黒水仙の巻』(助監督:加藤泰 出演:吉田メフィスト義夫)を観て、歩いて京橋へ。フィルムセンターで森一生監督『怪談 蚊喰鳥 』。増村保造映画でもけっこうな変態芝居を見せる船越英二だが、あらためて按摩役すごいと思った。 7月03日(日) 『嵐を呼ぶ楽団』@ラピュタ阿佐ヶ谷 この頃の宝田明はホント色気のある美青年だなあ。(ちょっといマザコン気味)なんで、高嶋忠夫、水原弘、神戸一郎、柳澤慎一らがジャズ・ミュージシャンかって言うと、ちゃんと後で歌ってくれるのだった。それにしても雪村いづみの不思議! 7月07日(木) 『狩人の夜』『尼僧ヨアンナ』@新文芸坐 『狩人の夜』 河を船で下り逃げる兄妹の幻想的光景は、まるでシュティフター「結晶」のよう。ニセ伝道師・ミッチャムを糾弾する市民の狂気はフォークナーの「サンクチュアリ」の描く南部を連想させる。ギッシュに銃で威嚇されて「ヒャーヒャー」言って逃げるミッチャムのシーンに爆笑(このシーンいい) 『尼僧ヨアンナ』 悪魔に憑かれた尼僧の悪魔払いに訪れる神父の苦悩。一瞬たりとも眼を背けることのできない構図とカメラワークのすごさに圧倒され、つねに緊張を強いる。尼僧院下の俗な旅籠、坂の途中の火刑の木、そして丘の上の尼僧院の舞台設定の見事。聖衣の干された部屋での鞭打ちの美しさと木が軋む音の怖ろしいまでのすごさ! 7月11日(月) 『風の歌を聴け』『哥』@シネマヴェーラ 館は春樹ファンでごった返しているかと思いきや、それほどでもなかった。『風の歌を…』81年冬有楽シネマで観て以来なので30年ぶりの再見。真行寺君枝目当で出かけたのだけど、この映画、主役は赤のキャンバストップのFIATチンクェチェントだった! 『風の歌を聴け』 今見直してみると、当時大森作品で言われていたゴダール的ではないなあ。物語時間のパッチワーク的構成、手持ちなどのカメラワーク、音楽のあて方など、意外なほどクロード・ルルーシュしている。60年代後半から70年代初頭まで、日本で人気の仏映画監督は圧倒的にルルーシュだった。 とは言え、僕・小林薫が最後にジェーズ・バーを去ろうとして階段を降り、ふと見上げると、バーはいつの間にか10年後になっていて、蜘蛛の巣だらけ。そこを風が舞い上がり、床の無数のピーナッツの殻を舞い上げるシーンは映画的に美しい。この映画にはパンフレットがなく、糸川燿史の写真集『ジェイズ・バーのメモワール』をパンフ代わり売っていた。 『哥』 監督以下スタッフ、キャストともに「ウルトラQ」「怪奇大作戦」「シルバー仮面」などとまる被りなので、大人版(?)ATG版それとして観ると楽しめます。岸田森は言うまでもなく、雷蔵的篠田三郎や嵐寛寿郎、毛利菊枝まで、どいつもこいつも変態に見えます。 7月13日(水) 日本橋から京橋まで歩く。途中、丸善に立ち寄り新刊コーナーを眺める。佐野眞一「津波と原発」伊集院静「なぎさホテル」に注目。あのなぎさホテルのこと。ちょっぴりうれしく思う。 催事「日本橋きんぎょ市」を眺める。涼しげな金魚かわいい。 フィルムセンターで森一生監督『酔いどれ二刀流 』を鑑賞。高齢者多し。長谷川一夫、若尾文子は集客力がある。中山安兵衛が高田の馬場の決闘を経て堀部家に向かい入れられるまでの話。最後の馬の上の長谷川が若尾のおでこに手をやり「達者でな」という場面に、思わずジーンとしてしまう。 その後の待ち合わせまで時間があったので、7階展示室に初めて入り「映画パンフレットの世界」を見る。1920年代映画館が独自に出していたパンフがすばらしい。とくに村山知義の葵館、竹久夢二、武井武雄が表紙を描く芝園館プログラムに感動する。 7月17日(日) 痛い腰を無理して、雷蔵の命日なのでフィルムセンターで『ある殺し屋』その後、楽天地シネマズで『大鹿村騒動記』を観る。 『ある殺し屋』 雷蔵の寡黙な魅力もさることながら、成田三樹夫のクールなユーモア、野川由美子の図太い逞しさ(増村脚本のせいか?)とスリーピースバンドのようなアンサンブルがすばらしい。時間構成もかなり凝っていて、もしやロールの順番を掛け間違えたのでは?と思うほど。明け方の墓地のシーンは秀逸! 家の古いアルバムに一枚の写真がある。真ん中にうちの父、左隣に侍姿の市川雷蔵、右隣に丸井太郎が写っている。父が旅行で大映京都に行った時に撮ったものらしい。当時撮影所は見学者にそんなサービスをしていたのだろう。父はバイクの背に私を乗せて、大映映画に連れて行く大映ファン・雷蔵ファンだった。 『大鹿村騒動記』 『ツィゴイネルワイゼン』あれから30年。原田芳雄も大楠道代もずいぶん年をとった。岸部一徳もお腹がでた。けれども、それぞれ子どものように演じる三人がいい。それを少し控えめな視線で捉える阪本順治も悪くない。だからこそ、原田を俯瞰気味におさえたアップ2カットがいきる。 7月18日(月) 『デンデラ』@シネマ楽天地 しらじらしいCGの雪だとか『十三人の刺客』の牛のCGにも匹敵する熊の襲撃シーンのしょぼさとか細かいことはさておき、浅丘、草笛、倍賞といった主要人物以外のキャラがあまりに掘り下げ不足。中盤以降テーマは拡散し、物語は混乱するばかり。ルリ子走らせてはいかん! 7月19日(火) 帰りの総武線の中で前の男性が広げる夕刊フジの見出しで原田芳雄の急死を知った。『大鹿村騒動記』のラスト、テンガロンハットを目深に被り空を見上げる原田芳雄の何もかも許したような寡黙でやさしい表情のアップが本当に印象的だった。残念でならない。 7月24日(日) 銀座シネパトスで『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』(藤田敏八監督 出演:渡哲也、原田芳雄、梶芽衣子)『反逆のメロディー』(澤田幸弘監督 出演:原田芳雄、佐藤蛾次郎、地井武男、梶芽衣子)阿佐ヶ谷ラピュタで『ハイハイ3人娘』(佐伯幸三監督 出演:中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり)を観る。 『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』 藤田敏八流のちょいルーズ&ダルの演出に適度にセンチメンタリズムがトッピングされ心地よい。最後の敵陣地に乗り込んでの銃撃戦から操縦できないヘリコプターに乗り、約束の金をバラ撒き、団地の間を低空飛行するニューシネマぶりが70年代のはじまりを暗示させる。 『反逆のメロディー』 70年代初頭の工業都市。没落・変革するヤクザ組織と台頭する大企業そして警察の三つ巴の力関係の中での蠢く原田、地井たちをハードボイルドに描く。原田と佐藤蛾次郎(ゲバ作!)の逢瀬の師弟関係が滲みる。 『ハイハイ3人娘』63年、まだそれぞれアメリカンポップスのカヴァー曲を唄っていた頃のスパーク三人娘の中尾ミエを中心に据えた青春ラブコメ・ミュージカル。歌に踊りにギャグにと、その後「隠し芸大会」で開花する中尾ミエの芸達者ぶりが楽しめる。 ------------------------------------------------------------- 以上はtwitterログからのほとんどコピペです。 こう書いていると、最近の私は「名画座」というものを自分でやりたくなってしょうがありません。 正直言ってしまうと、私にはもう新作映画などいらないのです。 毎日、20年代から80年代の数々のまだ観ていない映画を観て暮らしても、残りの人生はじゅうぶんに過ごせるのです。 だったら、自分の好きなプログラムを組んで名画座をやってみたい。 そんなことを夢想する2011年夏の日々です。
by tsukimoto_natsumi
| 2011-07-25 08:20
| 映画
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