11月10日 月曜日
昨日は、いまや東京の新観光名所となった六本木ヒルズの52階にできた森美術館で開催中の「ハピネス」という企画展を見に行った。
展覧会のキャッチコピーは「モネ、若冲からジェフ・クーンズまで」
何を隠そうわたしは、伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)の大ファンなのです。
極論を言うと、わたしにとっての日本画家は、この若冲と酒井抱一(さかい・ほういつ)の二人でじゅうぶんと思っているくらいなのです。
この不況下の中で、森ビルの52階53階すべてを使った異常とも思われる超大型展覧会である。
モネと若仲を現代美術の文脈に乗せなおしたキュレーターの技は見事である。そして、会場最後を飾る若仲の驚くべき屏風絵は、まさしく必見です。残念ながら、ジェフ・クーンズは、この展覧会の中核をなしておらず、「モネ、若仲からムラカミ・タカシまで」と唱った方が正解だった気がする。