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2011年 06月 21日
去年の今ごろ、このブログの七年目にあたってこんなことを書いた。
--------------------------------------------------------- この世に絶対だとか永遠だとかはないと思っている。 ---------------------------------------------------------- もうあれから一年。 このブログも八年目に入りました。 この前書いたような事情で、ブログ左欄:My Profile My Works and…☆のプロフィール・リンク、個人サイト「レコード物語」、My MUSICなどを置いていたサーバがなくなり、そのまま放置状態でしたが、本日すこしリンク先を変更したり、削除したりしました。(昨年末の状態で、会社のサーバ上のデータがなくなるだろうことは承知していたのですが、それらをすべて回収し別のサーバに置くという努力を怠っていたのです。)「レコード物語」など残念ですが、致し方ないです。 さて、じめじめと蒸し暑い日が続いています。昨夜はその上に、蚊に両手の平を刺され、痒くてなかなか眠りにつけませんでした。(まるで泉昌之のマンガ「かっこいいスキヤキ」みたいです)けど、今年はうかうかエアコンも入れようという気持ちにもなれません。 Twitterでは、あいかわらずつぶやいておりまが、本家のここが留守がちで申し訳ありません。 八年目、今後ともよろしくお願いいたします。 ノスタルジアから遠く離れて 追記:勝手ながら、リンクなど不備がありましたら、ぜひお知らせ下さい。 田旗 浩一(月本夏海)
2011年 04月 25日
僕は(あ、私でもオレでも、オイラでもいいんですが)その日の朝、渋谷の246沿いにあるビルの6階の事務所から、大学時代の友人Iに電話をしていた。
明日の夜行われるはずのもう20年以上も会っていない大学時代の同じサークルの友人たち三人との会合を断るためだ。 2月に毎年恒例のサークルの同窓会が開かれ(私は一度もこの会に出席していない)当時同じ地域に住んでいたAが、僕のことを気にかけ、今度IとJも含め4人で会おうということになったのである。その予定が3月12日だった。 だいたい去年から、なにひとつろくなことがない。簡単に書き記せば、昨年3月に僕の所属する会社の、その時の主要取引先が倒産した。売掛金は5〜6千万。社員数(僕のような契約も含め)10人に充たない零細企業には大打撃である。9月末には、僕がレギュラーでやっていたCSの番組がついに打ち切りになった。僕はこの番組の売上げから自分の禄を上げていたので、個人的大事件だ。会社はもう2年も前から、極端に売上げが減少していたので、昨年からはいつ潰れもいいような状況が続いていた。(こういう状況下ではなんの打つ手もなくなるんです。)そして、ついに10月下旬をもって僕のようなフリー契約のディレクターとプロデューサーが契約打ち切り、12月半ばにCGチーム解雇、12月下旬にその他の社員全員解雇。明けて1月には会社は倒産手続きに入った。 こうして私は(この歳にしてふたたび)流浪のフリー・ディレクターになった。ともかくリーマン・ショック以降、この業界の景気はまったくもって思わしくない。ここ数年から今年に至っても、バタバタと制作会社や配給会社が倒れていく。僕は映画のメイキングをやったり、テレビ番組の編集手伝いをやったりしながら、なんとか年内をしのいでいた。今年に入って、やっと決まったDVDの編集仕事のために、新しくできた渋谷の事務所に、3月の頭から入っていた。それが冒頭の246沿いの事務所のことだ。 とあれ収入不安定、精神状態同じく不安定。その上、新しく決まった仕事はヘヴィで休み返上の覚悟。だから、僕は友人たちとの会合を断る電話を、朝の十時過ぎに入れていた。けっきょくはIに説得されて、翌日には出席することにして、電話を切った。そうして、慣れない場所の慣れない編集仕事に(ダラダラと)向かっていた午後2時40分過ぎ地震は起きた。これまで体験したことのない大きな揺れだった。 周りにいた二人はしばらく「大きいぞ」と叫びながらも呆然としていた。オレは、机の上の大切な仕事道具MacProとRaid HDDを両手で押さえ守っていた。2分ぐらい続いた揺れがおさまった後、先に外に出ていた二人を追ってオレも外に出た。旧・東邦生命ビルがゆさゆさとまだ大きく揺れている。隣のビルの看板が道路に落ち飛び散っている。周りは怖れおののく人々でいっぱいで、口々に今のショックと不安を話している。その時は、津波があんな大被害を出しているとは想像もつかなかった。 それから事務所に戻り、PCからradikoを立ち上げ情報を追った。(事務所にはテレビもラジオもなかった)その日から撮影の始まっていた同僚のプロデューサーは現場と懸命に連絡を取っていたが、いっこうに電話はつながらなかった。3時から打ち合わせ予定のスタッフからは、山手線の中に閉じこめられているとメールが入った。けっきょくその日は仕事にならず、radikoからの地震情報を追っていた。 打ち合わせスタッフはなんとか夕方過ぎにやってきて、打ち合わせが行われたのは大したものだ。そして、事務所からは誰もいなくなり(みんな歩いて帰っていった)、オレはひとりradikoを聴きながらtwitterのタイムラインを憑かれたようにずっと追っていた。気になることはいつ家に帰れるかだ。ひとりこんなぼろい事務所で朝まで過ごしたくないから。9時過ぎには都営線のいくつかが復帰していた。後は東京メトロがいつ復帰するかだ。12時を廻ると半蔵門線が復帰。それと都営新宿線を乗り継いで家に帰った。半蔵門線は復帰したばかりだったので、さほど混雑はしていなかったが都営新宿線がたいへんだった。各駅で約10分程度停まる。そのたびにたくさんの乗客が乗り込み、車内はぎゅぎゅうの酸欠状態。それでも混乱やパニックが起きず、乗客全員がおとなしくしていたは、その日起きた大災害の日本での深刻な被害を把握していたからに違いない。 深夜2時過ぎに家に帰ると、意外なほどいろんな物が散乱していた。(家はたいした物を置いてないので、さほどのことはないと高をくくっていた)食器類がキッチンの床に散乱し、液晶モニターが机の上から落ちていた。ガスが止まり、トイレの水洗が壊れていた。ベランダの床にひびが入り階下に水漏れしていることがわかり修理がすんだのは、ついおとといの話だ。まあそれでも大した被害ではない。 しかし、困ったのは地震以降の日々である。翌月曜日からはいつものように仕事に出かけた。(多くの企業は翌週を休んでいるところが多かった)影響で締切日が一週間ほど延びたが、あまりうれしくも感じられない。毎日のように余震が続き、仕事に集中できない。その上、原発事故である。毎日が不安で船酔い状態のようだ。一日を仕事をするより、憑かれたように、今どこかで何かたいへんなことが起きているのではないかとtwitterを覗く時間の方が多かったと思われるほどだ。 それから一月以上が過ぎ、やっと映画を観に行く余裕は取り戻した。事務所の近くの渋谷東急で『塔の上のラプンツェル』を、その土曜には浅草名画座で『仁義の墓場』と『鬼火』を観た。 なんとか先週の金曜日、納品をすませ渋谷での仕事は終わった。また、新しい仕事を探さなければならない立場になってしまった。業界の状況は震災後さらに悪化している。 今日は風邪をひいてしまい、朝から寝込んでいる。それも退屈なので、起きあがってぼっとしながら記憶を追って、これを書いている。 地震以降、自分のからだに嫌な変化が起きた。ときどき耳鳴りがするのだ。耳の奥、頭の奥で「じー」と蝉が鳴いているような音が聞こえる。この耳鳴りは一日中続く。ひどい時は二日も続く。気にしなければいいのだけど、やはり気になる。ちょっと憂鬱になる。リラックスしてゆっくり寝られた朝は、おさまるみたいだ。 船酔い気分はまだ治らない。でも、それはじっさい余震だったりする。子どもの時から、バスや船に弱かった。昔から三半規管がダメなんである。 あ、それで地震の翌日に予定していた20年ぶり以上の友人との会合はどうなったか書いておこう。地震の日の午後、Iから、じっさい場所を調達しているというJからのこんなメールが転送されてきた。 「申し訳ないm(__)m、急なんけど出張になってしまいました。今週末日本に居られなくなったので …というメールがJから来ました。田旗もちょうど忙しい時だったからまた日を改めましょう。近々に。」 ちぇ!バッカヤローふざけんな、オレが電話しなくたってけっきょくもとから会合はなかったんじゃないか!! ついでにバッカヤローふざけんな、地震!!
2010年 09月 13日
谷啓さんがお亡くなりになった。
谷啓さんが我嘲禅師として登場したラジオドラマ『マイケル・ジャクソン出世太閤記』を再掲載させていただく。 12日のこの日クロード・シャブロルも死去したことを知る。 今年ロメールについでヌーヴェルヴァーグの作家二人目の訃報。 21世紀に入り、クレージーもヌーヴェルヴァーグも遠い出来事になっていくのを静かに感じる入るしかない。 お二人のご冥福をお祈りいたします。
2010年 08月 26日
本来なら残暑見舞いというところだろうが、かわらずの酷暑が続いている。ラジオを聴いていると、この連日の猛暑の記録は1995年以来なのだという。毎朝毎夕、駅まで駅からの道を30分歩く。行きもさることながら、帰り道がきつい。汗だくになり、買い物袋の中味もとりあえずそっちのけで、エアコンをつける。今年はかなり夏バテをしてしまっている。これもラジオによると、この暑さはあと二週間ほど続くのだという。
![]() (8月25日路上にて) ☆ 以下は最近のtwitterからの抜粋です。 『日本映画空振り大三振 くたばれ!ROOKIES』(柳下毅一郎・江戸木純・クマちゃん著 洋泉社・2010年) 全50作品空振り映画紹介中、観ていたのはたった一本『カムイ外伝』だけ。あれ一本だけでもそうとう痛かったのに、これ50本観たらどれだけ痛いんだか。昨年の映画なのに、タイトルだけでは思い出せない映画がほとんどというのもすごい。死屍累々。って言うか、そこまでひどいんだったら観てみたいという倒錯的な気持ちさえわいてくる。(8月7日) 吉田修一『悪人』(朝日文庫)読了。 九州の方言で語られる切ない純愛小説。全編かなり映画的な描写が目立つ。ただし、この映画化作品を観に行きたいかって言うとちょっと…。(8月8日) 午前中、北鎌倉・浄智寺 澁澤龍彦の墓参り。12時半頃から雨模様。 (8月12日) 大宮知信『スキャンダル戦後美術史』(平凡社新書・2006年) 戦後の藤田嗣治の戦争画責任の話からはじまり、贋作騒動、アンデパンダン展、絵画バブル、公立美術館時代の問題点、芸大の受験問題まで現代に至る日本美術の諸問題を概観する。それぞれの問題をもっと突き詰めても重要な今の問題提起になる本。とりわけ第五章 終焉を迎えた「美術館の時代」と第六章 芸術大学の非芸術騒動は、例のMOT問題から芸大中心主義の芸術教育問題をとらえていて、今なお続く美術界の閉鎖性を痛感する。けっして美術関係者には書けない本。 東京国立近代美術館に藤田嗣治の「アッツ島玉砕の図」が展示されているか電話で訊ねてみた。「今その絵は展示されていない」とのこと。この日に、なんかおバカだなあという気がする。(8月15日) TBSラジオ「Dig」で藤木TDCが紹介していた『画家たちの「戦争」』を借りに図書館へ。貸出可だったのに、行方不明で貸し出せませんとはどういうこと!? 一応『みんなCM音楽を歌っていた 大森昭男ともうひとつのJ-POP』(田家秀樹)『歌に恋して 評伝・岩谷時子物語』は借りることに。(8月15日) 田家秀樹『歌に恋して 評伝・岩谷時子物語』(ランダムハウス講談社・2008年)読了。 岩谷時子本人から取材できているところが功績の本だが、本人の言葉はあまりに言葉少なく素っ気ない。だが越路吹雪、宮川泰、加山雄三、いずみたく、筒美京平との仕事から紡ぎ出された彼女の詞のドキッとするよなエロティシズム!(8月17日) とんぼの本、当たりはずれが大きいんだけど、これはよくできている。 『画家たちの「戦争」(とんぼの本)』(神坂次郎・河田明久・丹尾安典・福富 太郎 著 新潮社・2010年) 藤田嗣治、宮本三郎といった大家以外に「天覧を拒絶された戦争画」での小早川秋聲の作品、御厨純一、石川寅治などの絵を紹介する「輝ける翼、勇まし空中戦」といった頁を設けることで、「戦争画」とはなんだったのかをもう一度問う。 (8月26日) ☆ 汗だくの からっぽの夏 空みゆる ![]()
2010年 07月 07日
![]() 仕事しなくても生活できますように JR職員@東西線茅場町駅構内 外の蒸し暑さったら!不快指数高すぎ。そして電車のなかは冷房の利かせすぎ。 ☆ 『空気人形』(是枝裕和監督作品・2009年): いくら現代のメルヘンとは言え、脚本・音楽があまい。台詞で心情を説明しすぎるのも気になる。が、それらを補ってあまりあるペ・ドゥナの演技と魅力。こういう役を日本の女優がやらなくてどうする!? て思っても、この役をやる勇気を持ち合わせる日本人女優はなしということだろうか。 『鰐』(キム・ギドク監督作品・1996年): 増村保造『遊び』や『天使のはらわた』など石井隆の諸作を髣髴とさせる水と河の物語。 ファム・ファタール幻想のロマンティシズムが切ない。 ☆ いつも通っている仙台堀川公園の風景。 ![]() 7月4日ニッポン放送「moumoon YUKAのオールナイトニッポンR」イマジンスタジオよりオンエア。彼女のおしゃべりはとても歯切れよく快適。深夜放送にお笑い芸人だけでなく、もっとこういうキャラクターを増やすべき。
2010年 06月 25日
梅雨の合間とは言えカラッとしたいい天気だったので、富久町のスタジオを出て靖国通りを歩く。
途中BOOK・OFFに立ち寄ると、『1Q84 』(BOOK1,2)が出回りだしていた。まだ一冊1000円くらい。そろそろ買って読んでももいいかなと思ったが、けっきょくやめにして105円コーナーから電車のなかでも気楽に読めそうな福田和也『作家の値うち』と大森望・豊﨑由美『文学賞メッタ斬り!2008年版』を購入。 ![]() それから花園神社、ゴールデン街を抜けて新宿駅に。 花園神社では新宿梁山泊の小屋がかかっている。上演中の芝居は『ベンガルの虎』。なんだか懐かしい気分。 ![]() 道の端から端までをよく知っているのは渋谷や下北沢なんだけど、やっぱり今は新宿の方が(とくに靖国通りが)歩いていても落ちつきます。 今週から半日断食実行中。つまり一日一食生活。思ったほどつらくない。
2010年 05月 24日
土日のtwitterからほぼ転載です。
5月22日(土曜日) 午前中内視鏡検査。なんだか2年に一度胃カメラを飲んでいる。今日・明日も家でおとなしくしているしかない。樋口尚文「ロマンポルノと実録やくざ映画 禁じられた70年代日本映画」春日太一「天才 勝新太郎」読了。春日の本は以前の「時代劇は死なず!」の方がだんぜんよかった。 気になったブログ 映画監督入江悠 日記 : なぜか東京を去る理由 さっき図書館に行ってキネ旬をパラパラめくっていてはじめて知ったショック。美術監督・木村威夫が3月31日に、西河克己監督が4月6日にお亡くなりになっていた…ああ。 5月23日(日曜日) 5月21日金曜TBSラジオ「Dig」で大根仁が薦めていた小林信彦「怪物がめざめる夜」読了。 四人のラジオ関係者たちが生んでしまった怪物ラジオパーソナリティの物語が全体に憂鬱で暗いトーンで描かれる。ラジオというメディアの麻薬性!小林信彦にこんな小説があったとは不覚にも知らなかった。装幀は平野甲賀。 ![]() 窓を閉めていれば蒸し暑く、開けていれば肌寒い一日。
2010年 04月 30日
四月も今日で終わりですね。
みなさんいかがお過ごしですか? このブログ停滞してしまってますけど、まだやめませんよ。 寒くて雨の日が多い四月だったという印象です。 雨の日は気分がへこみます。 でもこんな風景に出逢うと、雨の日もけっして悪くない。 元気でポップな気持ちになります。 ![]() やるなキミ、おしゃれ☆
2010年 04月 05日
この2月から3月、珍しくほとんど休みなしで働いていました。
あまりに疲れてこの土日は、横になってラジオを聴きながら寝てばかりいました。 いくつもの小さな嵐が吹き荒れました。 ちょっとした虚脱状態に陥っています。 ふだんなら、こうした仕事の後の虚脱感には、どこか気怠い満足感が潜んでいるものですが、今回にかぎってそうではありません。 大きな嵐も吹き荒れています。たぶん。 心穏やかではありません。 ![]() 土曜、家のベランダから見た桜です。
2010年 03月 07日
あっという間に3月になってしまいました。
間もなく母の一周忌を迎えます。 無常。昨年母が死んでこの思いが自分を強く支配するようになった。それはニヒリズムでもなくオプティニスムでもなく、それが日々日常であるということ。彼は元気でいるだろうか?ときに肉親、友人のことを思ふ。 何かを忘れるために日々を送るのか、何かを思い出すために日々を過ごすのか。それとも何かと戦うために日々はあるのか。ただあるのか。日常といっても一日として同じ日はない。 無常と言ふこと。 ![]() 2月2日の雪の日の写真を載せます。 < 前のページ次のページ >
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