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2009年 11月 12日
「夜明けのスキャット」由紀さおり
(作詞: 山上路夫 作曲: いずみたく 編曲: 福井幾・1969年) 80年代は海外への一人旅をもっとも多くしていた時期だった。ひとりであちこちよく出かけたものだと思う。そんな旅のお供に、よくウォークマンを持って出た。カセットにさまざまな歌謡曲を録音して異国の風に吹かれながら聴いていた。とりわけ夜ホテルやコテージでひとり夜空を仰ぎながら聴く歌謡曲は格別の味わいがあった。そんな歌謡曲の中であらためて深く感動したのが由紀さおりの「夜明けのスキャット」だった。イントロの訥々としたアルペジオが煌めく星の瞬きにも聴こえ、続く「ルールールルルー」という澄んだヴォカリーズが夜空に銀河をつくりあげる。 愛し合うその時に この世はとまるの 時のない世界に ふたりは行くのよ 夜は流れず 星も消えない 愛の唄 ひびくだけ 愛しあう ふたりの 時計は 止まるのよ 時計は 止まるの 聴いている最中から、涙がそれこそ星のようにぽろぽろとこぼれ落ちた。なんという歌だろうか。ここでは地球上の時間という時間はすっかり無化される。ここでは時間は星の瞬きのような一瞬にも広大な宇宙のような永遠にもなりえてしまう。言葉を超えたスキャットは「時のない世界」へやすやすと誘い、それに続く山上路夫の天才的歌詞は、阿久悠登場前夜のロマンティシズム溢れる静寂の「愛の唄ひびくだけ」の世界を美しく描き出すのである。肌の細胞のひとつひとつが粟立つような甘美さは、孤独なひとりきりの海外旅行ゆえ尚更だったのだと思う。 ☆ 「夜明けのスキャット」はもともと1968年のTBSラジオの番組「夜のバラード」のテーマソングとしてつくられた。それが反響を呼んでリスナーからの問い合わせが殺到し、レコード化することが決まった。ところがスキャットだけの歌なんて売れるはずもないと、どこのレコード会社も拒むなか、ただひとりおもしろいと引き受けたのが、東芝音楽工業のディレクター高嶋弘之だった。高嶋はビートルズの初代担当ディレクターで、「日本でビートルズを売った男」として高名をはせていた。「抱きしめたい」や「ノルウェーの森」といった邦題をつけたのも彼である。(この逸話は9月20日のTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」サンデーカラオケベスト10「ビートルズ特集」で本人の電話インタビューにより紹介された。)その後、高嶋は邦楽に転身。ザ・フォーク・クルセダーズ「帰ってきたヨッパライ」や黛ジュン「恋のハレルヤ」などを手がけて大ヒットさせる。いずみたくからのデモテープを聴いた高嶋の頭には「悲しき天使」のメアリー・ホプキンのきれいな歌声があり、そのテープの声だけで顔も見ないで、東芝で売り出す事に決めたという。「夜明けのスキャット」は「日本初のスキャット・ヒット!!」日本歌謡曲史はじまって以来の1番歌詞なしの歌として150万枚を越える大ヒットとなった。 「夜明けのスキャット」は今年リマスター化されCDシングルとして復刻リリースされた。2009年は由紀さおりのデビュー40周年に当たる。
by tsukimoto_natsumi
| 2009-11-12 23:04
| Music
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Comments(6)
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(Y)
at 2009-11-13 01:01
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最近のABC朝日放送では土曜深夜2:00に、過去のABCヤンリクのDJが昔話をうだうだとする番組が始まったので、例の件でしゃくに障りつつも聴いているのですが(笑)、そこでここ何回かに渡って高嶋弘之氏がビートルズを売り出し頃の話、フォークルの話などをしていました。その話し振りがとにかく元気一杯で、聞いていて胸がすく、と言う感じでした。
さて、うちの方でもルールールルルー♪は下半身クイズになっていたので、トラックバックさせて頂きました。このジャケットが実はピンナップジャケットと知る人はあまり多くないです。
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tsukimoto_natsumi at 2009-11-13 07:59
高嶋弘之氏はABCのそんな番組にも登場していたんですか?
ラジオから聴く氏の声は闊達で、おいおいどこまでホントの話なんだよと言いたくなるくらい、おかしいしゃべりでした。 そう言えば、昔大橋巨泉が(何の番組だったかな?)由紀さおり美人説を語っていたのを思い出します。
私も録音して聞いておったのですが、まぁ色々な意味で驚きました。
「ベンチャーズよりもビートルズのほうが売れているように見せる必要があった」とか・・・。 どちらにしても、このCLUB JONRは、もうおそらく聞きません・・・。 この局はこれからどの方向を向いて番組を作るのか、 個人的には注目して行きますが・・・。
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(Y)
at 2009-11-22 00:15
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とくなが様
先週の土曜日に久しぶりに妹尾和夫さんが、ABCに出ていました。午前10時からの「征平・吉弥の土曜も全開!!」でした。途中で一瞬怪しい雰囲気のコメントが飛び交う場面もありましたが、3人適当に誤摩化していました。 「CLUB JONR」と言う番組も不思議な番組で、何を狙ってこういうことをしているのか理解に苦しむことは苦しむのですが、DJの顔ぶれに懐かしさのあまりついつい聴いてしまいます(笑)。 ほかにもはるか昔の「ABCホームミュージック」を延々と流す番組が平日のゴールデンタイムに始まったり、懐古趣味に走っているのか、経費削減で昔のアーカイブでお茶を濁そうとしているのか分りかねます。 個人的には「サイキック」と妹尾さんの件以来、完全に毎日放送のリスナーとなってしまいました。それにしてもABCはリスナーを置き去りにしてどこへ行くのでしょう?
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sada
at 2009-12-01 20:46
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ご無沙汰してます、、。
このレコードは亡き母の実家にありました。 '65年生まれの私はタイムリーに聴いた覚えはありませんが、まだ結婚前の叔母が好きだったGSの十数枚のレコードの中に見つけました。 '90年代に活躍した"イエモン"ことザ・イエローモンキーが演ったのもありましたね。
こんばんは、sadaさん。
僕はイエモンというか吉井和哉氏も好きなので、イエモン・バージョンの「夜明けのスキャット」もよく聴きました。 吉井さんもロックやグラム以外にも歌謡曲好きのところが、とても好感が持てます。
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