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2009年 11月 08日
「恋のしずく」伊東ゆかり
(作詞:安井かずみ 作曲:平尾昌晃・1968年) 肩をぬらす 恋のしずく 濡れたままでいいの このまま歩きたい きっとからだの 中までしみるわ そしてあなたの あなたの言葉を 忘れないように したいの 僕の生まれ育った町は繊維業で栄えた町だった。 その景気は朝鮮動乱の頃からはじまったようで、当時はガチャマン景気と呼ばれていたらしい。ガチャマンとは織機が一回ガチャッと織れば、一万円儲かるということである。とくに「別珍・コール天」の生産量は日本一を誇っていた。(ちなみに、別珍とはコットン・ベルベット、コール天とはコーデュロイのことです。)別珍もコール天も製織後の剪毛・仕上などに特殊な加工技術を要するため、その分野が得意な街として栄えていた。街のほとんどの家が小さな工場(こうば)を持って繊維関係の仕事をしていたと言っても過言ではない。 こうした工場の工程と生産を取り仕切る組合みたいなものがあって、天龍社と呼ばれていた。その天龍社が年に一度、繊維関係者へのねぎらいのイベントとして歌謡ショーを市の会館で開いていた。僕の家もその関係の仕事に従事していたので、ショーの切符をもらっていた。小学校の高学年にもなると、この歌謡ショーが楽しみでしょうがなかった。なかでもよく覚えているのは、伊東ゆかり、森進一、ザ・ドリフターズの時。招聘される歌手が、それまで大月みやことか三沢あけみといった演歌の歌手から、渡辺プロの洗練された歌手に変わった時のことである。 とくに伊東ゆかりショーの時は、はじめて見る都会のきれいな大人の女性の歌を聴くようで、それはドキドキしたものだった。楽団に迎えられ舞台に登場した伊東ゆかりはピンクの薄物のふわっとしたワンピース姿で、そこからは清楚な色香とそれまで嗅いだこともないような高級な化粧品の薫りが客席までそよそよと伝わってくるようで、田舎の小学生までも陶然とさせたのだった。今思えば、それはちょっとした青い「目覚め」の瞬間だったかもしれない。 この天龍社主催の歌謡ショーも中学の時分にはなくなってしまった。70年代にはいると、繊維業はあっと言う間に賃金の安い東南アジアや中国にその仕事を奪われ、オイルショックがさらにそれに追い打ちをかけ、繊維業界はどの業界よりいち早く不況の波に攫われてしまったのである。今では、どこの家からも聞こえてきたような織機を織る景気のいい音は聞こえてくることはない。
by tsukimoto_natsumi
| 2009-11-08 16:56
| Music
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Comments(8)
Commented
by
(Y)
at 2009-11-09 00:32
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たまたま手元にジャケット違いの「朝の口づけ」じゃなかった、「恋のしずく」があったので、急遽コラボ企画でやれとほに別ジャケットのものを上げるとともに、トラックバッキンガム宮殿致しました。
しかし小学生時代に伊東ゆかりの全盛時を生で見れたとは、うらやましい限りです。
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tsukimoto_natsumi at 2009-11-09 08:22
(Y)様、さっそくトラックバック・イン・やれとほ通信させていただきました。
最近はもう平気でバック・トゥ・'60sでございます。 この頃の方が最近の出来事より鮮明というのが、なんともかんともですが…
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(Y)
at 2009-11-09 11:46
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年齢のせいでしょうか、世の中のせいでしょうか、昔話が無性にしたくなる時があります。こんなことを言うともう年寄りですが、未来よりも過去の時間の方が明らかに長くなってしまった証拠ですね。未来が明るくない証拠でもあるし、過去はみんな美しくなるし、困ったものです(笑)。
「未来よりも過去の時間の方が明らかに長くなってしまった」かあ、なかなか衝撃的な言葉ですが、これを前向きに受けとめて、昔話におおいに花を咲かせるというのも、年長者の楽しみに違いないですね。
でも、その時は相手をしっかり選ばないといけませんねえ。
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by
(Y)
at 2009-11-10 02:25
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>でも、その時は相手をしっかり選ばないといけませんねえ。
確かに(笑)。歳をとるのも難しくなって来た、ということですね。 今日もまた我が家のターンテーブルでは、60〜70年代歌謡が回り続けています。あ、時々ポップスも(笑)。ショッキング・ブルーとか。
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by
(Y)
at 2009-11-10 23:29
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そのオフ会には電蓄持ち込んで、小唄・音頭特集やガールズGS特集などをBGMにしたいものですね。
Commented
by
tsukimoto_natsumi at 2009-11-12 23:43
おおポータブル電蓄☆
それ、いいですね!大賛成です!!
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