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2004年 08月 20日
『オペレッタ狸御殿』が鈴木清順監督の新作として、チャン・ツィイーとオダギリ・ジョーを主役に撮影に入ったとのこと。前作『ピストルオペラ』から3年だから、監督としては悪いペースではないと思う。『ピストルオペラ』が封切られた年、2001年は数えるほどの映画しか観てはいないし、自分にとって最悪の年だったので、観た映画とその時の状況はまだよく覚えている。私には岩井俊二の『リリィ・シュシュのすべて』とこの『ピストルオペラ』が対極的な作品として印象に強く残った。現在のリアルをとらえたようでいてやはり作り物の『リリィ…』とまったくの作り物めいているくせして映画というもののリアルを表現できる作家。
別にどっちがいいって話ではないが、わたしは後者が好きなだけだ。毎度のように「自分の映画は娯楽作品ですから」とにんまりほくそ笑んで、したたかに映画を自分の側にたぐり寄せる力は、だてに日活からほされて十数年、70年に入り梶原一騎原作の女性週刊誌に連載されていた女性ゴルファーのマンガ『悲愁物語』を映画化したと思いきや、原作とはぜんぜん別物のすさまじい話に仕立て上げ、あまりの不入りに、また長い年月映画が撮れず、そして、80年、産直映画、移動映画館、つまり天象儀館というミュージカル劇団が、さまざまな関係の中から映画をつくり、その公演スタイルをまんま踏襲して、東京タワーの下で、あの『ツィゴイネルワイゼン』は公開された。その年、あろうことか黒澤明が日本アカデミー賞を辞退したため、その年のアカデミーがもらえるものだったら、まぁもらっておこうと転がり込んできた。 もうすでに、プログラムピクチャー界の神話的巨匠になっていた監督に、大きな向かい風が吹いた。10年近いブランクをあけての今で言うミニシアター系映画にもかかわらず、清順師は、そんなことは忘れたかのように、またもやにんまり涼しい顔をしたまま放り出された『ツィゴイネルワイゼン』は幻の監督の作品として、さまざな良心と誤解にさらされヒットした。(まぁ映画とはそういうものだから) 勢いその翌年に『陽炎座』が公開となる。この映画の宣伝がわたしにとっての、業界初仕事であり、それからのほんの3年間ほどが、映画関係の現場近くにいることのできた大変で貴重だった時間である。 『陽炎座』は、前年の熱い余波を残しながらも、全国公開に踏み切り惨敗をきした。その後、長嶺高文監督の82年の『ヘリウッド』を最後に、翌年プラセットは倒産する。この短い時間のことを書き出そうとしたら、かなり大変なことになる。 しかも、なぜか清順監督のマネージメントまがいのことをさせられたほんの2年間の出来事を語るだけでも気が遠くなる。 とりあえず、言っておこうものなら、前回の『ピストルオペラ』も来年公開の『オペレッタ狸御殿』もすでにこの時に立てられていた企画であり、特に狸御殿に関しては、清順師が個人的にお気に入りの女優、宮城千賀子出演の狸御殿シリーズの一本は、師が最初に映画界いりした松竹大船でつくられている。(個人的には市川雷蔵の主演作を観た記憶あり)今夜は、こんなところか。
by tsukimoto_natsumi
| 2004-08-20 01:30
| 映画
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