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2008年 05月 12日
詩人、無法者(アウトロー)、映画スター、革命家、放浪者、ロックスター。
映画『アイム・ノット・ゼア』は実在のボブ・ディランのさまざまな人格を投影した<6人のディラン>が登場し、6つの側面からディランの物語が錯綜するかたちで描かれていく。 自らを“アルチュール・ランボー”と名乗る象徴派詩人(ベン・ウィショー)は、映画全体のナレーター的役割を担う。彼の言葉にスリップ・インするように、貨物列車で放浪する「ウディ」という黒人少年(マーカス・カール・フランクリン)の物語、マスコミの寵児になりながらもフォークを捨てた“裏切り者”「ジュード」(ケイト・ブランシェット)の物語、ニューヨークで社会派フォークを歌う若者ジャック(クリスチャン・ベイル)の物語、西部開拓時代に隠遁生活を送っているアウトロー、ビリー(リチャード・ギア)の物語、アーティストの妻(シャルロット・ゲンズブール)との生活に破綻をきたすハリウッド俳優ロビー(ヒース・レジャー)の物語が錯綜しながらランダムに展開してゆく。 ボブ・ディランを知っていれば、どれもそれぞれの時代のははんと頷けるエピソードばかり。ただそれらがひとつの説話構造を持たずに、乱反射のするようにランダムに投げかけられるので、スクリーンに絶えず流れ続けるボブ・ディランの唄を楽しみながらも、ひたすら展開するそれぞれのなかば神話化されたディランのエピソードを見つめ続けさせられることになる。 スコセッシのドキュメント『ノー・ディレクション・ホーム』で描かれた66年の英国ツアーを扱ったケイト・ブランシェット部分を全体のなかでもいちばん濃密に描いている。監督が『ベルベッド・ゴールドマイン』のトッド・ヘインズだから、この部分に思い入れがかなりあるのだろう。 映画にはビートルズや当時のスージー・ロトロも登場するし、イーディらしき人物も登場する。個人的には「ウディ」という黒人少年のエピソードが好きである。 ただ、そうした錯綜したエピソードのランダムな映像のタペストリーは、どうもフェリーニの映画『8 1/2』のパロディのようだ。じっさいにニーノ・ロータの音楽も使われている! そうした事情を踏まえてこの映画を観ていれば、これはパロディ映画としてかなり笑えるのだが、それにどれほどの意味があるのか。そういう手法って、なんだか古臭くも感じる。最初のうちは、軽快でグラフィカルなオープニング・タイトルの出だしとディランの音楽ともに、繰り広げられるさまざまなボブ・ディランのパロディ(?)にけらけらと笑っていた私だったが、(場内では他に誰も笑う人なく)、最後の方では、この映画のトリッキーな有り様にけっこう退屈になってしまった。 映画が終わり、みな一様に呆然とし、少しうつむき加減の帰り際の観客の様子を見ているうちに、すこし暗い気持ちになってしまった。 帰りの道は、5月の半ばに差しかかっているというのに、ずいぶんと肌寒かった。 写真:(C)2007VIPMedienfonds4GmbH&Co.KG/Allphotos-JonathanWenk
by tsukimoto_natsumi
| 2008-05-12 08:37
| 映画
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