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2008年 02月 02日
この前から、ずっとCDプレイヤーの横に置かれたまま聞かなかったCDが一枚ある。
川本真琴の2枚目のアルバム『gobbledygook』(ゴブルディグーク)だ。 僕がはじめて彼女の姿を見たのは、1996年。テレビで、たまたまカウントダウンTVのような番組を観ていたときのことだ。彼女のファースト・シングルになる『愛の才能』のPVが流れた。すごく驚いた。華奢な腕がアコギをかき鳴らし、ショートヘアの愛くるしいちょっと厚ぼったい真っ赤な唇から、なんだかせっぱ詰まったように、駆け出す言葉たち。「えっ、いま何って言った?」と聞く間もないほどに、疾走する彼女。切なさと幼さと甘さと、そこにちょっと紛れる悪意のようなもの。疾走する言語感覚。ちょっと引用してみる。 『愛の才能』川本真琴(作詞:川本真琴 作曲:岡村靖幸) 満員のプラットホーム ハレンチなクラクション なんで こうなっちゃてんの? 胸の複雑 壊してく刹那 ズキ・指・先・痛い いつか遠くで 知らない大人になる そんなアリガチ嫌だよ 今夜バシッと 実感させて あの娘にばれずに 彼にもばれずにkissしようよ 明日の一限までには 何度もkissしようよ 愛の才能ないの 今も勉強中よ“SOUL” と書き出しても、まったくぴんと来ない。知らない人は、これだけじゃ、もっとピンと来ないだろう。言葉にすると追いつけないのだ、彼女の音楽(ことば)に…驚いた後で、ちょっと惚れてしまった。大島弓子のいつもモノローグばかりで悩み、自問自答を繰り返している少女を今風に音楽で再現したら、こうなるんじゃないかなというのが、あくまで個人的な感想である。(やれやれまた大島弓子かって言わないでね。)その頃、J-POPなんていう言葉が広まっていたかどうかなんて、いまではすっかり忘れてしまったし、とうに流行の音楽からも、僕は遠のいていた。『愛の才能』は、作曲・プロデュースが岡村靖幸なので、いま考えてみると歌詞も岡村的な気がしないでもない。(その頃は岡村靖幸なんてまったく知らなかったので) 彼女のファースト・アルバム『川本真琴』を買ってみた。全体的に、荒削りな仕上がりの感も否めないが、そこかしこに彼女の「疾走する言語感覚」息づいている。なかで、僕の大好きな曲を、またすこし引用する。 『やきそばパン』川本真琴(作詞:川本真琴 作曲:川本真琴) あたし目が覚めたら 今日もまたあたしだった Dear Day Dear Sun 日課の散歩のついでに今日も保健室に行こうっと Dear Friend ねぇ、ユミコなら夕べは たぶんお泊まりしてるのダーリンち ユカも全然出て来ないし そっとしておいて欲しい事情 「ここは暗記しとけ」って 心打たない言葉ね Teacher だけど窓際特別なの チョークがキラキラ舞って ひとりぼっちで屋上 やきそばパンを食べたい ひとりぼっちでやれそう やきそばパンを食べたい 惚れ込んでしまった以上、いろんな人に川本真琴をお薦めした。中学生の頃から、知らない新曲が出て、あ、これいいな♪と思うと「この曲ぜったいヒットするよ」なんて友人に触れ回って、じっさいそうなって秘かにほくそ笑んでいたりもした僕は、あまり性格がよくないB型だから。 ところが、僕がどうがんばっても、どうも評判が芳しくないみたいだ。とくに女性の友人の間では。なんとなく「ぶりっ子」(古い言葉だね)みたいに映って、女性にはちょっとということなのか?彼女なんて「うーん、キミが好きなのはよくわかるけど、わたしはあまり好きじゃない」とまで言われた。わたしじゃなくて、彼女はいつも「あたし」と言っているとこも好きなんだけどな、それじゃダメ? たまたま、その時手伝っていたPVの仕事がCBSソニーの歌手だったので、担当ディレクターの女性にも「僕、川本真琴って、とてもいいと思うんですよ」と言ってみた。そしたら、その彼女は川本真琴の担当もしていて、「ああ、そうなんですか」という、ちょっとつれない返事だった気がする。 そんなこんなで、ずいぶん時間が過ぎ、彼女の曲も聴かなくなり、彼女の姿をテレビで観ることもなかった。いつしか彼女のことを、すっかり忘れていった。 だから、2枚目のアルバムが出ていたことさえ知らなかった。それが、『gobbledygook』(ゴブルディグーク)。ところで、ゴブルディグークってどんな意味だろう?辞書で調べたら、「わかりにくい表現」とあった。これってホント? ちょっと、聴くのが怖かった。今の僕には、ちょっとヘヴィな感じがして、これ以上落ち込みたくないもの。 昨夜、やっと勇気を出して、CDプレイヤーのトレイに乗せた。 うん、やはり聴いてよかった。ファースト・アルバムよりも、音色はバラエティに富んでカラフルさを増している。アルバム・カヴァー内の金髪でキュートな写真の数々もとてもいい!(ただ、ちょっと元気がないと、好きなのにもかかわらずあまり聴きたくないという点は、僕にとってはビョークの『ポスト』(1995年)にも似ている気がする。) このアルバムからは、『桜』という『やきそばパン』の続編のような、切ない言葉の疾走ぶりが、胸をキュンとさせる傑作を引用する。 『桜』川本真琴(作詞:川本真琴 作曲:川本真琴) “どこにいこっか”“こっから一番遠いところ”授業抜け出した もっとスピードをあげて きっつく抱きしめるから 誰も選ばない風に吹かれて あたしたちがずっと追いかけてた 桜になりたい いっぱい 風の中で いっぱい ひとりぼっちになる練習してるの 深呼吸の途中 できない できない できない できない 発車のベルが鳴っても 言い出せなかった 今年で一番やさしい風が あたしの迷っている一秒前 通りすぎる できない できない できない Oh 残念なことに、川本真琴は、この2枚のアルバムしか発表してはいない。 詳しいことは、よく知らないが、なにかいろいろとあってのことだと思う。 以下は、Wikipediaからの引用である。 2006年1月に自身のホームページにて「川本真琴」名義での音楽活動を終了することを発表。 同年夏、期間限定の3人組コーラスユニットミホミホマコトを組み、5年ぶりにCD発売など本格的に音楽活動を再開させる。また、同年8月9日、新たにタイガーフェイクファ名義での1stシングル『山羊王のテーマ』がハマジムレコーズより発売される。 ______________________________________ 追記:『ミホミホマコト』ミホミホマコトのCDには、ルース・ブラウン(50年代に活躍したアトランティック・レコードの大スター)の「I want to be loved」、ピーター・ポール&マリーの反戦歌「Gone The Rainbow」のカヴァー、川本真琴の久々の書き下ろし「ラバトでキャメル」、朝日美穂の書き下ろし「Sunset Blue」など、全6曲を収録。ガール・グループの伝統を受け継いだキュートでセンチメンタルな歌声が詰まっているという。これは、ぜひ聴いてみたい!と思ってしまった。
by tsukimoto_natsumi
| 2008-02-02 10:41
| Music
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Comments(4)
Commented
by
sada
at 2008-02-02 23:54
x
今晩は、ご無沙汰しております。
川本真琴の1stは私もよく聴きました。今彼女のような言葉遣いで"ノシテ"はるのが「チャットモンチー」なんやろかと思たりしてます。 ノイジーなギターのうねりがオルターナティブ・ロックとして取り上げられ、独特なvolの声の響き方や過激な音?に反した情緒的な歌詞が共感を得ているのでしょうか? 川本さんの声は男の私には優しかったように思えます。これが時代の流れなんでしょうか、、? 、、業界で一線をゆく方々のブログには、ある種の緊張感をもって対峙しないと失礼ですね。では、また、、。
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川本真琴って売れてたのに自然にフェードアウトした感じがして、なんとなく気になってました。よく考えてみれば不自然なような気もしないでもない。でも、まだ音楽やっててよかったです。嫌いじゃないんですよ。
sadaさん、おはようございますです。「チャットモンチー」は聴いたことないんですよ、この前友人の女史から「これ、流行ってるよ」って言われたガール・グループです。今度聴いてみます。
たしかに1stはとくに今風のミックスではないですね。 緊張感なんて、おっしゃらず、どうぞお気楽にコメント下さい。(笑) 僕も、それほど緊張して書いていませんから。それに噛みつくこともないです。ただ、ちょっとB型なもので。(sadaさんとことって、リンク先ありましたよね☆)
十庵さん、僕は正直言って「好み」なタイプなんですよ。好き。
だから、なぜいつの間にかフェイド・アウトしちゃったのかな、なにかありそうと思って、Wikiから手探りで、すこし調べてしまった次第です。そうなんです、まだ活動していてよかったです!!
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