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2006年 10月 17日
ひさしぶりに、映画のことを書く。
引越の荷物の運び出しの後で、部屋の掃除などをした。荷物の到着は明日である。(まるで宅急便のようだが、ヤマト運輸なので、じっさい宅急便のようなものだ) 室外も暗くなり始め、何もないがらんとした部屋。 いつまでもここにいてもしようがないので、ともかく外に出て、書店に入り、太田光と中沢新一の対談『憲法九条を世界遺産に』を買い求めた。 それで、情報誌などを立ち読みしていると、目黒の二番館で『嫌われ松子の一生』と『LIMIT OF LOVE 海猿』の二本立てでやっているのを発見。 このままいけば、『嫌われ松子の一生』は、DVDで観ることは必至だったので、かなり疲れていたが、着いた頃に上映の始まる『 海猿』でうまく寝て、その後『嫌われ松子の一生』をちゃんと観ようと、作戦をたて、目黒に向かった。 久しぶりに、入った目黒シネマはすいぶんときれいになっていて驚いた。到着後ほんのすこし並ばされ、じき『LIMIT OF LOVE 海猿』がはじまる。 案の定というか、ありがたいことに、めちゃくちゃ下らぬ映画で、即刻寝入ることができた。 そして、『嫌われ松子の一生』である。もう、多くの人が言及しているだろうから、くだくだとは書かない。 ふたりの登場人物(ひとりは松子の兄の息子で、松子の納骨後、彼女の部屋の片づけを 頼まれた青年、そして松子に暴力をふるい続けた、いちばん彼女の中学教師時代に、最初に彼女に転落への裏切りをはたらき、松子がその故郷にいられなくさせ、あげく暴力団の鉄砲玉になり、やがて松子と再会、同棲をはじめた男)によって、動物のように殺され、醜い姿で死体となった彼女の生涯が、浮かび上がってゆく語り口がよい。 CGやヴィジュアル・エフェクツ満載の、ディズニー・ミュージカル仕立ての構成もいい。 しかし、この物語を支えるのは、悲惨すぎる「松子」という女性への「解読」でうまれた「ただ、愛し続けることの美しさ」を極上のエンタテイメントとして、仕上げあげた中島監督の手腕であり、中谷美紀などの出演者の演技であり、スタッフの努力の賜物である。 「これで、わたしの人生は終わった」とつぶやきながら、さらに待ち受ける悲惨な境遇に落ちながらも、ただ「愛」をまっとうする松子という、愚かな女。そのどこがいけない? 松任谷由実の『ヒメジオン・ハルジオン』のように、ノスタルジックなまでの極彩色の川面の夕焼け。果てしなく、天空に広がる星空。松子は、ただ「ああ、きれい…」と、空を見上げ、ふとつぶやく。 ああ、これだけなんだな。これだけが言えていればいいのだと、わたしは映画の冒頭から、涙目でうるうるになりながらも、エンディング間際でのシーンで、そう思う。 今年は、この映画をベストテン、第一位とすることにした。 だって、入場料の100倍以上、励まされたもん、この映画に。 ありがとう。
by tsukimoto_natsumi
| 2006-10-17 12:40
| 映画
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